血液検査で分かること。見方や基準値を解説!

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人の体は約60%が水分でできています。そのうちの3分の1が血液やリンパ液です。

健康診断で必ずある血液検査ですが、人は血液によって酸素や栄養素を各細胞に運び、老廃物を受け取り体外に排泄できるようにしています。

血液は、微量の糖質、脂質、電解質を含む血清成分と、折衝版、赤血球、白血球を含む血球成分とに分けられます。

 

健康な人では、これらの血液成分は一定に保たれていますが、何らかの病気になるとこれらの成分が基準値から逸脱します。

どの成分が基準値から逸脱しているかによって、弱っている機能や臓器を判定するのが、血液検査なのです。

 

今回は、血液検査の基準値や見方をご紹介します。

健康診断を受けられた人は結果を手元に置いて、数値を見比べてみて下さい。

 

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血液検査の基礎知識 そもそも基準値ってなに?

血液検査と言えば、基準値の範囲内だから大丈夫ですとか、基準値ぎりぎりだから気を付けましょうとかよく言われますが、基準値がどう決められているかはご存知でしょうか。

 

実は、基準値とは健康な人々の検査結果を集めて、その95%が当てはまる値のことをいいます。

 

ですから裏を返せば、健康な人でも基準値に当てはまらないこともあるということです。

なので、基準値から外れているからといって即病気、という訳ではありません。

同様に、基準値内だからと言って絶対健康体ともいいきれません。

 

あくまでも、おおよその健康状態の判定に使われるものですので、その点は理解しておいてください。

 

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血液検査の基準値と数値の解説

ではここからは血液検査の基準値と数値について解説していきます。

まずは血液一般と呼ばれる、血液中の細胞成分の数値について見方をご紹介していきます。

 

赤血球

赤血球の基準値

男性:430~570万個/μℓ

女性:380~500万個/μℓ

ちなみにμℓはマイクロリットルと読みます。

1㎕は100万分の1ℓです。

 

高値の原因

脱水、嘔吐、下痢、過度のストレス

 

低値の原因

鉄欠乏性貧血、急性出血など

 

赤血球数値で分かること

ご存知の方も多いかもしれませんが、全身に酸素を運搬するのが背赤血球です。

値が低すぎると貧血になり、多すぎると血管が詰まりやすくなります。

 

白血球

白血球の基準値

3,300~9,000個/μℓ

高値の原因

細菌感染症、血液疾患、組織障害、中毒など

低値の原因

ウイルス感染症、再生不良性貧血、急性白血病など

白血球数値で分かること

体の免役を担う白血球は、感染症や炎症、骨髄や脾臓の異常などがない限り、成人で10,000個/μℓを超えることはなく、治療効果を判定したり、予後の予測に役立ちます。

 

血色素量

血色素量の基準値

 

13.5~17.5g/dl

高値の原因

脱水、多血症、肝疾患など

低値の原因

白血病、貧血など

血色素量数値で分かること

血色素量は血中のヘモグロビン量を表すものです。

体内で酸素と二酸化炭素の代謝ができているかや、貧血の原因を探る手段になります。

 

ヘマトクリット

ヘマトクリットの基準値

男性:39~52%

女性:34~46%

高値の原因

赤血球増加症、脱水、ストレス、嘔吐や下痢など

低値の原因

鉄欠乏性貧血、再生不良性貧血、白血病など

ヘマトクリット数値で分かること

血液中の赤血球の割合が分かります。

 

血小板

血小板の基準値

14~34万個/μℓ

高値の原因

慢性骨髄性白血病、真性赤血球増加症など

低値の原因

再生不良性貧血、急性白血病、ウイルス感染症など

血小板の役割

出血したときに血が止まるのは、血小板の働きのおかげです。

 

肝機能とかかわりの深い血液検査の種類

ALT(GPT)

ALT(GPT)の基準値

10~30 IU/ℓ

ちなみに「IU」は「international unit」の略で、国際単位という意味です。

高値の原因

肝炎、肝硬変、大量出血などによるショック状態など、脂肪肝、胆のう炎、胆石発作、薬剤性肝障害など

低値の原因

ALTは肝臓の細胞が壊れて血液中に出てくるものなので、低値の場合は問題ありません。

しかし極端に低い場合は、働きが弱くなっていることも考えられます。

ALT(GPT)数値で分かること

ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)は、アミノ酸を作るのに必要な酵素です。、ALTは肝細胞に存在しているので、ALTが高くなると肝臓の小ギアが疑われます。

 

AST(GOT)

AST(GOT)の基準値

10~30 IU/ℓ

高値の原因

心筋梗塞、肝炎、肝硬変、脂肪肝、薬剤性肝障害、アルコール性肝障害、胆汁性肝硬変症など

低値の原因

ASTは肝臓の細胞が壊れて血液中に出てくるものなので、低値の場合は問題ありません。

しかし極端に低い場合は、働きが弱くなっていることも考えられます。

AST(GOT)数値で分かること

AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)はALTと同様に、アミノ酸を作るのに必要な酵素です。心筋にも多く存在しており、心筋梗塞の診断にも用いられます。

 

γーGTP

γーGTPの基準値

0~50 IU/ℓ

高値の原因

薬剤性肝障害、アルコール性肝障害、脂肪肝など

低値の原因

妊娠性胆汁鬱滞、先天性γーGTP血症など

γーGTPの数値で分かること

アルコール性脂肪肝の診断の目安になります。ALT、ASTの値がそれほど高値でないのに、γーGTPだけ高値の場合は、アルコールの摂り過ぎが考えられます。

 

脂質とかかわりの深い血液検査の種類

中性脂肪

中性脂肪の基準値

30~149 ㎎/dl

高値の原因

動脈硬化性疾患、脂質異常症、糖尿病、高尿酸血症など

低値の原因

甲状腺機能亢進症、慢性肝障害、低栄養状態など

中性脂肪数値で分かること

動脈硬化の危険性を調べます。また高値が続くと脂肪肝の危険性も高まります。

 

尿酸

尿酸の基準値

3.8~7.0 ㎎/dl

高値の原因

痛風、尿路結石、腎機能障害、薬の服用など

低値の原因

重度のかんしょうがい 、尿細管障害、薬の服用など

尿酸数値で分かること

尿酸は一定量となる様にコントロールされていますが、排泄が上手くいかず体内に蓄積すると痛風発作が起こります。

 

HDLコレステロール

HDLコレステロールの基準値

40~70 ㎎/dl

高値の原因

運動、遺伝、過度の飲酒、薬の服用など

低値の原因

肥満、遺伝、糖尿病、低HDLコレステロール血症など

HDLコレステロール数値で分かること

血液中の余分なコレステロールを回収します。

LDLとバランスを取り合って働きます。

 

LDLコレステロール

LDLコレステロールの基準値

65~139 ㎎/dl

高値の原因

動脈硬化、高脂血症、糖尿病、肥満、胆道閉塞など

低値の原因

運動、遺伝、女性ホルモン、薬の服用など

LDLコレステロール数値で分かること

細胞にコレステロールを運搬します。

一般に悪玉コレステロールなどど飛ばれたりしますが、低ければ良いってものではありません。

コレステロールは細胞にとって欠かせないものであるので、それを 運搬してくれるLDLコレステロールも必要です。ただし、過剰になると動脈硬化などの害を及ぼします。

 

糖とかかわりの深い血液検査の種類

血糖

血糖の基準値

70~109 ㎎/dl

高値の原因

糖尿病、慢性肝炎、肝硬変、甲状腺機能亢進症など

低値の原因

低栄養、副腎不全、成長ホルモン欠損症など

血糖数値で分かること

血液中のブドウ糖量が分かります。糖は重要なエネルギーですが、過剰になると細胞を傷つけます。

 

ヘモグロビンA1c

ヘモグロビンA1cの基準値

4.3~5.1%

高値の原因

糖尿病、腎不全、高ビリルビン血症、飲酒過多など

低値の原因

以上ヘモグロビン血症、貧血、肝硬変、大量出血など

ヘモグロビンA1c数値で分かること

血液中のヘモグロビンがブドウ糖と結合したものです。

血糖と違って、直近の食事や、ストレスの影響を受けないので糖尿病の長期的な血糖コントロールの指標になります。

 

腎機能とかかわりの深い血液検査の種類

クレアチニン

クレアチニンの基準値

0.61~1.04 ㎎/dl

高値の原因

急性腎不全、慢性腎不全、脱水、薬の服用など

低値の原因

筋ジストロフィー症など

クレアチニン数値で分かること

クレアチニンは体内でタンパク質がエネルギー利用された後の代謝物です。

通常はおしっことともに排泄されますが、腎機能が低下すると体内に蓄積し、数値が高くなります。

 

尿素窒素

尿素窒素の基準値

8.0~20.0 ㎎/dl

高値の原因

腎結石、尿管結石、急性・慢性糸球体腎炎など

低値の原因

低たんぱく血症、旧跡肝不全、妊娠、尿崩症など

尿素窒素数値で分かること

腎機能の働きが悪いと高値になります。100㎎/dlを超えると、腎不全が疑われます。

 

まとめ

血液検査について基準値や、結果の見方についてご紹介してきました。

リハビリなどで運動を行うときにも、検査数値をみておくとよいです。

運動のリスク管理になりますし、経過を追って改善している項目がみつかると、モチベーションアップにもつながります。

 

血液検査の結果は内臓機能を反映するものが多いですので、当然腸の状態にも関わります。

全ての臓器が健康でないと腸にも悪影響が及びますので、今回のブログを参考にして、もう1度健康診断の結果を見てみて下さい。

参考文献:Tarzan No.606

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