1ヶ月以上でない便秘。病院ではどんな検査や処置をする?

スポンサーリンク

便秘の方にお話を聞いていると、1週間くらいでないという方は多くいますが、まれに1ヶ月でなかったことがあると話される方もいらっしゃいます。

1ヶ月以上も出ない便秘をそのまま放置することは大変危険です。

便秘は健康を害するだけでなく、重症化すれば死亡する危険性もあります。

事実、便秘で死亡した例も報告されています。

 

ですから、“便秘ぐらい”と放っておかずに、病院に行くことが賢明です。

 

 

今回は数週間から1ヶ月以上でない重度の便秘に対して、病院ではどのような検査や処置がされるのかについてお伝えしていきます。

 

 
スポンサーリンク



放っておくと怖い便秘 病院ではこんな検査をします。

便秘にははっきりとした定義はありません。

排便の間隔は人それぞれですので、3日に1回程度の排便でも特に不快感の無い人もいます。

そのような方は問題ないと思います。

 

しかし、1週間以上便秘が続いたり、冒頭でご紹介したような1ヶ月以上便秘の方は、まずは一度病院にかかってみるべきです。

今たまっている便を出してもらうことも大事ですが、便秘の影にはそれ以外の重篤な疾患が隠れていることもあるのです。

 

では便秘などの排便障害で病院にかかった時に一般的によく行われる検査項目についてご紹介していきます。

 

腹部単純X線撮影

立ち姿勢や寝た姿勢でお腹のレントゲン写真を撮ります。

これによって腸の便の通り道が狭くなっていないか、便やガスが詰まっていないかが分かります。

撮影時間が短く、体の負担も少ない検査です。

 

血液検査

全身の栄養状態や炎症が起こっているかどうかが分かります。

肝臓の検査結果を見れば全身の状態にもう代がるかどうかが大まかに分かります。

原因を特定していくために重要な検査の1つです。

 

血液検査についてはこちらで各検査結果の数値の詳しい見方をご説明しています。

参照)血液検査の数値の見方を解説!

 

大腸内視鏡検査

大腸に内視鏡(カメラ)を直接入れて内部の状態をチェックします。

これにより腸内に腫瘍や炎症、出血が無いかを確認することができます。

 

検査前は専用の洗浄液を飲んで腸内を空にしておく必要があります。

また異物を体内に入れるので、相応の不快感のある検査です。

 

内視鏡検査についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

参照)内視鏡検査について解説!

 

以上が一般的に行われる便秘の検査です。

 

ここからは一般的にはあまり用いられませんが、より詳細に腸の状態を検査するために用いられる検査法をご紹介します。

 

大腸通過時間検査

これはX線に移るマーカーを20個のみ込み、そのマーカーが何日でどれだけ排出されるかで、腸の動きをチェックする検査です。

マーカーを飲んでから5日後に80%以上が排出されていれば正常と判定されます。

 

肛門内圧検査

肛門には内肛門括約筋と外肛門括約筋という2つの括約筋(締める筋肉)があります。

この検査ではこの2つの括約筋の働きをチェックします。

この検査で肛門括約筋の強さだけでなく、知覚過敏も判定できます。

 

直腸肛門超音波

先ほどの2つの肛門括約筋が損傷したり、筋断裂を起こしていないかを検査します。

 

排便造影

直腸の中に造影剤を注入し、それを排泄してもらう様子を撮影します。

これにより、排便時の直腸、肛門の動きが再現され、排便機能のチェックができます。

 

 

ここまで、便秘で病院にかかった時の検査についてお伝えしてきました。

実際はこういった検査をする前にまずは問診をされます。

 

その問診を通して医師はどの検査が必要か振り分けを行います。

 

ですから、ご紹介した検査を全て実施するということではありません。

 

便秘で病院にかかった時の問診についてはこちらの記事を参考にしてください。

参照)便秘の問診どんなことを聞かれる?

 

 

便秘で病院かかるとどんな処置、治療を受ける?

問診や検査の結果、便秘の原因が特定されれば、それに対する処置がなされます。

 

器質性便秘といって、大腸に腫瘍ができていたり、炎症性疾患によって腸が狭くなっている場合には、手術が必要になることもあります。

 

ですが一般的には、機能性便秘がもっとも多い便秘の種類で、これには食事や運動などの生活習慣や、自律神経の働き、腹圧をかける筋力不足などが原因となります。

ですから問診の中でこうした生活習慣などのアドバイスを受け、それを家庭で実践していくことが多いです。

 

 

ただし、1ヶ月以上便秘がたまっているような重度の便秘の場合、今たまっているものをまずはどうにかしなければなりません。

 

そのような場合は、「摘便」「座薬」「グリセリン浣腸」といった手段が用いられます。

これらはすべて医学的な処置になりますので、かならず病院で行ってもらうようにしてください。

 

1ヶ月以上でない便秘の処置 その1.摘便

直腸にまで便は来ているけど、詰まっていて自分では出せない場合に行います。

摘便は肛門に指を入れて便を出しやすくします。

 

ですが決して詰まっている便をかき出すのではなく、詰まっている便の向きを変えてスムーズに出るようにする処置です。

また指の刺激で反射が起こりやすくなり、排便しやすくなる効果もあります。

 

 

1ヶ月以上でない便秘の処置 その2.坐薬

直腸に坐薬を入れることで、坐薬から発生する炭酸ガスによって直腸が刺激され、腸のぜん動運動が起こりやすくなります。

 

また、ナトリウム、カルシウム、水分の吸収を抑えて、便の容量を多くさせ、直腸に刺激を加える効果もあります。

 

1ヶ月以上でない便秘の処置 その3.グリセリン浣腸

坐薬を使っても排便ができない場合に、浣腸を行います。

浣腸を行うと血圧が急激に下がってしまう人もいます。また、腸壁を傷つけたりする危険性もありますので慎重に行う必要があります。

 

まとめ

1ヶ月以上でない便秘の対処法についてお伝えしてきました。

1ヶ月以上というタイトルになっていますが、1週間以上でなくても十分問題です。

便秘の原因は、食事や運動などの生活習慣を変えるだけで改善するものから、手術を必要とするケースまで様々です。

 

最も大切なことは、どこかで聞いた情報や勝手に判断して下剤やサプリメントで何とかしようとすることです。

まずは一度専門医に相談することをお勧めします。

その時に何科にかかればいいか悩まれると思います。

一番は専門の便秘外来があれば良いですが、そう多くありません。

ですので、消化器内科や、胃腸科に行くのが良いです。こちらでも十分専門的に診てもらえます。

参考・引用文献

アセスメントに基づく排便ケア 著:西村かおる

スポンサーリンク

コメントを残す