オリゴ糖が便秘に効かない?数々の研究が効果を証明!

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「オリゴ糖って本当に便秘に効くの?」

「オリゴ糖って、ただの砂糖でしょ。なんで便秘に効くの?」

こんな風に思っている方は、以下を読み進めてください。

数々の研究で、オリゴ糖の排便回数や便性の改善効果が指摘されています。

たとえば、

β1-4系ガラクトオリゴ糖5.0gあるいは10.0gを含有した飲料の飲用により、排便回数は対照飲用期に比べて有意に増加した(p<0.05)。排便日数はβ1-4系ガラクトオリゴ糖5.0gでは低排便回数者において(p<0.01),β1-4系ガラクトオリゴ糖10.0gでは全対象者において(p<0.05)有意な増加が認められた。

引用文献)出口ヨリ子,松本 圭介,伊藤 彰敏,綿貫 雅章:β1-4系ガラクトオリゴ糖の摂取が便秘傾向の健常人の便通及び便性改善に及ぼす影響,栄養学雑誌 Vol.55 No.1 13~22

 

健常ボランティア18人 に、大豆オリゴ糖を難消化性糖類であるスタキオースとラフィノース換算量で19 及び2gを2週 間ずつ摂取させて、排便回数、糞便中ビフィズス菌数及び糞便水分含量を調べた。その結果、オリゴ糖の摂取中、排便回数が週5回以下の便秘傾向者に排便回数とビフィズス菌の菌数に有意な増加を認めた。

引用文献)原 淑恵,池田 なぎさ,初見 健一,渡部 恂子,飯野 久和,光岡 知足:大豆オリゴ糖の低投与量による便性状改善効果,栄養学雑誌Vol.55 No.2 79~84

 

などなど、研究結果が示されています。

 

しかし、オリゴ糖と砂糖って何が違うの?

何で便秘に効果があるの?

と、疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。

 

そこで今回は、オリゴ糖がどのようなもので、なぜ便秘に効果があるのかについて解説していきます。

 
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オリゴ糖ってなに

では、そもそもオリゴ糖とはどのようなものか、というところから解説していきます。

 

まず、糖はいくつかの種類に分かれます。

糖が、1個からなるものが単糖と呼ばれます。

2〜20個からなるものが、オリゴ糖と呼ばれます。

それ以上の糖からなるのが多糖と呼ばれます。

 

この3種類の糖の中でも、オリゴ糖には、プレバイオティクスによる整腸作用や、便秘改善効果が期待されています。

プレバイオティクスとは、簡単に言うと腸内細菌のエサになるものを摂ることです。

エサを与えらえた腸内細菌は、活性化します。

 

そして、腸内細菌がよい状態でいると、腸内環境が整いやすく便秘改善にも有効だと考えられています。

そのため、オリゴ糖に関する便秘改善効果を検討する研究が多く行われているのです。

 
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オリゴ糖の便秘改善効果とは

オリゴ糖の便秘改善効果については、冒頭でもその一部をご紹介しました。

その他にも、多くの研究が行われています。

おおむね、オリゴ糖の便秘改善効果を示唆する研究結果です。

いくつか例をあげておきます。

キシロオリゴ糖では、0.7gの摂取でbifidobacterium(ビフィズス菌)の増殖効果を認めている。

引用文献)岡崎昌子,藤川茂昭,松元信也:キシロオリゴ糖のビフィズス菌増殖効果,栄食誌,43,395~401(1990)

 

ラクトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、ラクトスクロースでは、1.0gの摂取でbifidobacterium(ビフィズス菌)の増殖効果を認めている。

引用文献)玉井 智,中村泰之,小沢 修,山内謙三:ガラクトオリゴ糖のヒト腸内フローラおよび代謝産物に及ぼす影響,応用糖質科学,41,343~348(1994)

徳永隆久,中田裕子,田代靖人,平山匡男,日高秀昌:フラクトオリゴ糖摂取が健常人の腸内細菌叢および便通に及ぼす影響,ビフィズス,6,143~150(1993)

緒方幸代,藤田孝輝,石神博,原耕三,寺田 厚,原宏佳,藤森勲,光岡知足:4G-β-D-Galactosylsucrose(ラクトスクロース)の少量摂取がヒト腸内フローラ及び糞便性状に及ぼす影響, 栄食誌,46,317~323(1993)

 

フラクトオリゴ糖では、1.0gの摂取で排便回数が有意に増加している。

引用文献)徳永隆久,中田裕子,田代靖人,平山匡男,日高秀昌:フラクトオリゴ糖摂取が健常人の腸内細菌叢および便通に及ぼす影響,ビフィズス,6,143~150(1993)

 

ラクトスクロースでは、2.0gの摂取で、排便回数が有意に増加している。

引用文献)北岡久美子,斎藤香子,田中竹美,緒方幸代,比 企留美子,藤 田孝輝,三国克彦,原 謙三,瀬 戸恵 一:4G-β-D-Galactosylsucrose(ラクトスクロース)が便秘傾向女性の便通改善に及ぼす影響,新薬と臨床,44,228~236(1995)

 

このように多くの研究結果が、オリゴ糖の有効性を示してます。

 

しかし、中には効果的ではなかったとする研究もあります。

私が調べた中では、寝たきりの人や高齢者へのオリゴ糖の利用は、効果的でなかったとするものが多い印象でした。

谷口 啓子らによる、「乳果オリゴ糖の短期間摂取が介護老人保健施設入所者の排便状況に与える影響」という文献では、

乳果オリゴ糖を1日7g、1週間摂取することでは平均年齢90歳(89歳)前の施設入所(超)高齢者の排便状況(排便回数、下剤投与回数、下剤投与量)には影響しないことが示された。

とされています。

 

この理由について、

高齢者の腸内細菌叢は、健常な若者よりもbifidobacterium(ビフィズス菌)の検出量が減少していることや、

下剤を常用している施設入所高齢者では、下剤を常用していない健康な高齢者と比べて、bifidobacterium(ビフィズス菌)の数が少ない、

といった研究を紹介し、腸内細菌叢の改善には時間が必要なのではないかと、推測されています。

 

これらの研究からわかる通り、オリゴ糖は誰にでも効果的というわけではありません。

ですが、オリゴ糖の効果に肯定的な研究は多くあります。

 

まとめ

オリゴ糖の効果について、研究結果をもとにお伝えしてきました。

腸は栄養を吸収できる唯一の器官であり、腸の健康なくして体全体の健康はありえないと言っても過言ではないと私は思っています。

腸内環境を整えておくことは、健康な体づくりの第一歩です。

便秘がちな人は、オリゴ糖を摂取する習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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