尿モレ・尿失禁のためのリハビリ治療体操

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尿モレや尿失禁は起こったからと言ってすぐに命にかかわるわけではありません。

しかし自尊心は傷つけられ「恥ずかしい」という気持ちや、体の衰えを感じることになり気力を奪い、なかなか相談できる場所もなく1人で悩んでいる人も少なくありません。

尿失禁の原因はさまざまで「便秘」もその1つの原因となっていることはあまり知られていません。

 

尿失禁を起こすと活動するのが億劫になり家に閉じこもりがちになり、それによって体力低下を起こし、運動しないため尿失禁もよりひどくなるという悪循環をおこします。

そのため、尿モレや尿失禁を早いうちに改善していくことが「寝たきりの予防」にもつながるのです。

排泄のことは本人の自尊心にも関わりますが、介護者の身体的・精神的負担感にも大きく影響します。

よく高齢者が「自分のことは最後まで自分でしたい」と話されますが、排泄のことはこの中でも最も重要な1つと言えるのではないでしょうか。

 

今回は尿モレ・尿失禁の種類と原因を解説し、尿失禁を防ぐリハビリ体操についてお伝えしていきます。

 

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尿モレ・尿失禁には4つの種類がある

尿モレ・尿失禁は以下の4つ種類に大別されます。

それぞれ原因も対処法も違いますので、まずはどの種類なのかを確認して下さい。

①腹圧性尿失禁

くしゃみや咳をするとき、また重いものを持とうとした時など、お腹周りに力が入った時に尿モレが起こるタイプです。

 

②切迫性尿失禁

尿意を感じてトイレに行こうと思うと間に合わずに漏れてしまうタイプです。

 

③溢流性(いつりゅうせい)尿失禁

だらだらとした尿モレが慢性的に続くタイプです。

 

④機能性尿失禁

排尿の器官に問題はなく、排尿に関する「動作」や「判断」に支障があり尿が漏れるタイプです。

 

尿モレ・尿失禁をおこす5つの原因

女性の方で尿モレ・尿失禁を経験された方の多くは腹圧性尿失禁が原因になっていることが多いです。

腹圧性尿失禁は骨盤底筋という骨盤内で内臓を下から支える筋肉がさまざまな要因により弱くなることでお腹に圧がかかることで尿モレを起こします。

その骨盤底筋を弱める原因には次のようなものがあります。

 

①妊娠・出産

妊娠中に子宮を下から支えるのが骨盤底筋ですが、妊娠時の骨盤底筋への負担や、分娩時に骨盤底筋や薗神経が傷つくことで尿モレの原因になります。

 

②加齢

年齢を重ねると筋力が低下するのは自然なことですが、骨盤底筋も例外ではありません。

また、閉経後には女性ホルモンの1つであるエストロゲンの分泌が少なくなりますが、これも尿モレの原因となります。

 

③肥満

内臓に脂肪がつくと重たくなり、骨盤底筋に負担がかかり尿モレの原因となります。

 

④便秘

便秘とは腸に便gあたまった状態を言いますが、便秘になるとその重みが骨盤底筋にかかり尿漏れが起こりやすくなります。

また便秘の方はトイレで「いきむ」ことが多いと思いますが、これも骨盤底筋に負担となります。

 

⑤タバコ

近年の研究で喫煙者は尿モレ・尿失禁を起こしやすいことが分かりました。

 

尿モレ・尿失禁と便秘の関係

便秘と尿モレ・尿失禁というと一見すると関係が無いように思われるかもしれませんが実は大ありなんです。

下の写真の(b)は直腸やS状結腸に便がたまって尿道を圧迫している状態を表しています。

尿モレ 尿失禁 リハビリ治療体操 便秘

 

ビジュアル版介護予防マニュアル6 尿失禁予防のアクティビティより引用

 

S状結腸と直腸の位置関係も確認しておきましょう。

大腸癌 S状結腸 直腸

 

便がたまることで骨盤を下から支える骨盤底筋に負担がかかり尿を止めておく力が弱まることで尿漏れや尿失禁が起こりやすくなります。

骨盤底筋はこのようになっています。

尿モレ 尿失禁 リハビリ治療体操 骨盤底筋

 

このように骨盤の底の部分で下から支えているのが骨盤底筋です。

また便秘の方はトイレで「いきむ」ことが多いですが、これも骨盤底筋の負担を増やす一つの要因となります。

 

 

腹圧性尿失禁の対処法について

ここでご紹介する尿失禁予防のリハビリ治療体操は腹圧性尿失禁をターゲットにしたものです。

①骨盤底筋を鍛えるリハビリ体操を行う

イスに座った状態や寝た状態で骨盤底筋の収縮と弛緩を繰り返す運動を行います。

1日に各運動を50回、それを6~8週間続けると腹圧性尿失禁の改善効果が出てきます。

詳しくは後程ご説明していきます。

 

②生活習慣の改善

先にお伝えした便秘や肥満が骨盤底筋の負担を増やします。

これらの改善には生活習慣の見直しが欠かせません。

便秘改善についてはこちらのブログでもお伝えしていますので記事を見て下さい。

まずは手始めに水分をしっかりとるのが良いです。

水分の取り方についてご覧下さい。

 

③排泄習慣の見直し

排尿のことを気にするために、たびたびトイレに行くようになると膀胱が尿をためる機能が衰えてしまい、実際に尿が溜められる量が少なくなってしまいます。

また尿道に溜まった金は排尿をすることで洗い流されていますが、あまり尿が溜まっていないのにトイレに、たびたびいているとこの洗い流しが十分にできず膀胱炎の原因になりかねません。

 

尿モレ・尿失禁を防ぐ骨盤底筋のリハビリ治療体操

骨盤底筋は骨盤の「底」の部分にある筋肉ですので、リハビリ体操を行うことで尿モレ、尿失禁の改善効果があります。

①まずは骨盤底筋をイメージします。こちらの写真を参考にイメージしてください。

尿モレ 尿失禁 リハビリ治療体操 骨盤底筋

②呼吸は止めずに(吐く息の方を長めにします)お腹の力を抜きます。

③おならが出そうなときに我慢するように肛門に力を入れます。3秒間その状態をキープしたらゆるめます。

④今度はおしっこをしている途中でおしっこを止めるようにの尿道の出口に力を入れます。3秒間その状態をキープしたらゆるめます。

⑤尿道と肛門を同時に力を入れ、ゆるめる動作を繰り返します。

⑥締めるときにより力をいれて尿道・肛門を骨盤の中に吸い上げるようなイメージ持ち上げます。3秒間その状態をキープしたらゆるめます。

⑦「ぎゅっ」と3秒程度締めるのと、「ぎゅーっ」と5~6秒程度占めるのを交互に繰り返します。

⑧3秒程度のものと5~6秒程度の物を交互に5かいずつ合計で10回程度を1セットとします。これを1日に5セット行ってください。

この運動は立った状態でも座った状態でも寝た状態でも、どの姿勢で行っても結構です。

ただし寝た状態で行う場合は、下の写真のように両膝を立てた格好で行って下さい。腹部マッサージ 腸もみ 便秘 やり方

骨盤底筋のリハビリ体操の効果が出てくるまでは2ヶ月程度かかることもあります。根気強く続けて下さい。

 

まとめ

「尿モレ・尿失禁のためのリハビリ治療体操」と題してお伝えしてきました。

尿失禁改善のために家庭でも手軽にできるリハビリ体操をお伝えしました。

骨盤底筋のリハビリ体操も筋トレやダイエットと同じでやってすぐに効果が出るというものではありません。

効果が出てくるまで2ヶ月程度かかることもあります。

尿漏れがあると外出も億劫になり、そのため運動機能が落ちたり、認知症が進行してしまうケースも珍しくありません。

自立した生活を送り続けられるよう、今回がご紹介したリハビリ体操をしっかり行ってください。

 

引用・参考文献

ビジュアル版介護予防マニュアル6 尿失禁予防のアクティビティ

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