便秘外来での問診 こんなことを聞かれます。

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「便秘」で病院にかかるのって不安ですよね。

「どんなことを聞かれて、何をするんだろう?」

と、よくわからないのが不安の種になっているのではないでしょうか。

ですが、あらかじめ聞かれることが分かっていれば、不安も少ないのではないでしょうか。

 

そこで今回は、便秘外来の問診で聴かれる質問についてまとめ、問診票の例を載せました。

病院にかかる前に問診票を自分で書いておくと、医師に伝えたいことや、自分の症状を振り返るきっかけになって良いと思いますよ。

 
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便秘外来での問診の目的

便秘外来に行くとまずは問診があります。

さっそく診察室で医師から直接問診されることもありますし、事前に待合室で問診票に記入しておく場合もあります。

 

問診を行う目的として、

①当事者(本人、家族)の感じている問題や希望を確認、共有

患者さん自身やその家族が考える問題と、医師が考える問題というのは相違があるかもしれません。

 

例えば患者自身は便秘による気持ちの落ち込みが問題と考えていても、医師は便秘による身体面のことを問題と考える場合もあります。

身体的なケアが心理的な面に良い影響を及ぼすこともあると思いますが、患者、医師それぞれが問題を共有せずに治療を進めると、「医師は体が良くなったから大丈夫と思っていても、患者は気持ちの落ち込みがあるから治ってないと感じる」といった摩擦が起きるかもしれません。

 

しっかり同じゴールを向くためにも、問診により問題や希望を確認・共有することが必要なのです。

 

②これまでの対処法を確認

これまでの対処法を問診し、便秘治療の理解度を確認します。

例えば下剤は使っていたのかどうか。使っていたならどんな種類の下剤なのかを問診されます。

下剤を使用している場合は、下剤を持参して「これです」と提示できるようにしておいた方が医師も確認が取りやすいです。

 

その他にも便秘改善には水分摂取や食物繊維や乳酸菌の摂取が有効とされていますが、そういった対策をとってきたかどうかも問診されます。

この質問はあくまでも問診ですから正直に答えましょう

 

人によっては、「やってないと言うと怒られるかも」と思ってウソをついてしまう方いらっしゃるかもしれませんが、ちゃんと話を聞いてくれる医師であれば急に怒り出すなんてことはないです。

また正直に答えることで医師との間に信頼関係ができますし、より効果的な治療が選択できます。

 

③現状の概要を把握

具体的な排便回数や便の性状、量、排便にかかる時間、出血の有無などを質問されます。

 

便の性状を伝えるときにはブリストルスケールがあると伝えやすいですね。

ブリストルスケールについてはこちらをご参照下さい。

参照)ブリストルスケールで問診もらくらく答えられる

 

このあたりのことは問診で聞かれる場合が多いので、事前に思い出しておいて「病院に行くと緊張する」という方は事前にメモを用意しておいてもよいかもしれません。

 

④さらに問診を進めるうえでの基本情報とする

問診は必ず聴かれるという項目もあれば、必要があれば聴くという項目もあります。

医師は限られた時間の中で多くの患者さんを診察しなければならないため、問診項目も必要なものを絞って聞いているのです。

 

伝えたいことがあればしっかり伝えるべきですが、問診の流れは医師に任せておきましょう。

 
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名医を見つける!こんな問診をする医師は名医!

病院に行くというのはあまり楽しいことではないです。

せっかく行くのですから、良い医師に診察してもらいたいですよね。

 

ここでは名医が問診で聴いてくれることについてまとめました。

①プライバシーおよび心理面に配慮しているか

便秘などの排泄に関わることは、羞恥心や自尊心に関わる問題です。

周囲の患者さんに話が聞こえてしまわないような環境や、患者さんが話しやすい環境を整えてくれているかがチェックポイントになります。

 

②具体的な答えやすい質問をしているか

「便通はどうですか?」というようにざっくりとした問診をしてもうまく答えられる人ばかりではありません。

例えばブリストルスケールを用いながらどんな便ですか?と問われれば答えやすさもずいぶん違います。

また量についても個人差があるので、「定規」を使うなどして、このくらいと答えやすい様にしてくれているかどうかも重要です。

このように答えやすさにも配慮してくれいているかどうかもチェックポイントです。

 

③気持ちや悩みを聴いてくれるか

人というのは悩みや不安を相談するだけでも、気持ちが軽くなるものです。

名医と言われる方はこのことをよく知っています。

もちろん忙しい診察の中、たくさんの患者さんを相手にしていますので、あれもこれも話を聞く時間はないでしょう。

その辺は配慮しつつも、不安や悩みがあればそれを伝えしっかり聴いてくれる医師を探しましょう。

 

排泄に関する基本情報 問診される主な内容

排泄に関して聴かれることの多い項目についてまとめました。

これらすべてが聴かれるという訳ではありませんが、あらかじめ答えられるように準備しておいた方が良いです。

排便のことと一緒に排尿のことも聴かれる場合もあります。

排尿便を司る神経は関係し合っていますし、便秘にならないためには水分量をコントロールする力も大切だからです。

排泄の基本情報

排泄障害(便秘・下痢)問診の基本情報

Excelでダウンロードしたい方はコチラ排泄障害(便秘・下痢)問診の基本的情報

引用文献より)

 

便秘の問診 より具体的な内容について

上記の問診票をもとに便秘の原因を探していきます。

そのためにさらに突っ込んだ質問が必要になります。

具体的にはこのようなことを聴かれます。

 

①急性の便秘か、慢性的な便秘か

急に起こった便秘の場合、一過性便秘といって便秘症状が出やすくなる薬を服用したとか、旅行などで生活リズムや食べるものが変わったなどの原因が考えられます。

 

急に起こる便秘で注意しなければならないのは、症候性便秘の場合です。

症候性とは「ある疾患の徴候」という意味です。

急に便秘が起こる場合、重篤な疾患として腸閉そく、腸重積、腸捻転などがあります。

これらの場合、嘔吐があったり、ガスが止まるなどの症状が伴うことがあります。

一刻も早く病院での処置が必要です。

 

慢性的な便秘の場合は常習性便秘症候性便秘があります。

常習性便秘は結腸内で便をスムーズに動かすことができなくなる「弛緩性便秘」、「けいれん性便秘」と、直腸まで便は来ていても便がたまったことを脳が上手く認識できず排便に繋がらない「直腸性便秘」があります。

 

症候性便秘の場合その原因として、甲状腺ホルモン低下により腸の働きが悪くなる弛緩性便秘や、大腸がんなどの腫瘍によって便の通過障害がおこる器質性便秘などがあります。

 

②随伴症状の有無を問診

お伝えした通り、便秘には腸閉そくや大腸がんなど、重大な病気が潜んでいることもありますので、その他の症状が無いかも確認していきます。

特に急性の便秘で嘔吐やガスの停止がある場合は、早急な処置が必要です。

 

③直腸性の便秘化、結腸性の便秘か推測する

同じ便秘でも、問題が起こる所によって治療方法も変わってきます。

結腸と直腸のどちらで便秘が起こっているのか判定していきます。

 

結腸と直腸の位置関係を確認しておきましょう。

便秘外来 問診 結腸 直腸

結腸で起こる便秘の場合は、腸が働きにくくなって便が移動しないのか、反対に過剰に腸が収縮して便が通過できなくなっている場合の2種類ありますので、ここでも治療法は変わってきます。

 

直腸に便がたまると脳に信号が送られ排便につながるのですが、たびたび便意を我慢しているとその信号が出にくくなったり、信号の伝達がうまくいかなくなったりします。

仕事場や学校での排便をためらう女性や子どもに多い便秘です。

 

④食事内容や量の問診

食事内容に偏りがないか、量は十分に摂取しているかなどを問診されます。

また便秘改善のためには水分の摂取も欠かせません。

この機会に1日にどれくらいの水分量を摂取しているか確認してみるのも良いでしょう。

 

ちなみに水分摂取量をチェックする際、コーヒーなどのカフェイン入りのものやお酒はカウントしないでください。

カフェインやお酒は利尿作用があるので、水分を突堤いるようでもすぐに出て行ってしまいます。

 

⑤ストレスの程度を問診

生活をしていればストレスがないという人はいないですが、過剰になるとやはりよくありません。

過剰なストレスは自律神経の乱れを生み出し、腸の働きも狂わせやすくなります。

ストレスの有無も治療の方針に関わりますので、普段ストレスを強く感じる方は医師に伝えておきましょう。

 

⑥生活・運動習慣

体を動かしていないと腸の働きも悪くなりがちです。

体というのはひとつにつながっているので、全体を動かしていないのに腸だけ活発に動くということはあまりありません。

適度な運動も重要です。

運動量の目安には1日の歩数をカウントするのが良いです。

この機会に歩数計を付けて、1日の歩数をカウントして運動量を確認しておくのも良いでしょう。

 

まとめ

便秘外来で問診されることが多い内容についてお伝えしてきました。

いろいろとご説明してきましたが、最低限、いつから、どんな便が出て、その他の症状があるかが答えられれば大丈夫です。

あとは医師がリードして問診を進めてくれます。

しかし良い治療には患者の協力が欠かせません。

便秘の治療を成功させるためにも、医師にお任せという態度でなく当事者として治療に参加しましょう。

そして、良い治療のためにはしっかりとした問診が欠かせませんので、必要な情報は提供できるように今回の内容を参考にしてみて下さい。

 

参考・引用文献

アセスメントに基づく排便ケア 著:西村かおる

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