しぶり腹、テネスムス、裏急後重の原因にはどんな病気がある?

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しぶり腹、テネスムス、裏急後重(りきゅうこうじゅう)は、全て同じ意味の言葉です。

これらは便意とともに腹痛がありトイレに行くのに、便がほとんど、あるいは全く出ない状態が繰り返されることを指します。

この現象が起きるのは、便がもうほとんど出ないほど腸内が空っぽになっているのにも関わらず、排便反射が生じてしまうためです。

 

排便に関することで最もストレスになるのは、そのタイミングをコントロールできないことです。

便秘でなかなか便が出ないのも困りますが、しぶり腹のようにいつ便意がやってくるか分からないのも、大きなストレスになります。

 

そこで今回は、なぜしぶり腹が起こるのかその原因と、治療法について解説していきます。

 
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しぶり腹の原因とは?

まずは排便のメカニズムについて解説していきます。

まずは便が作られる大腸の構造からチェックしてみましょう。

しぶり腹、テネスムス、裏急後重 病気 原因

大腸は図のように盲腸から始まり、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸と部位ごとに名前が付いています。

この中を内容物が通っていきます。

内容物は大腸の運動によって、先に送られていきます。

この大腸の運動のことを「ぜん動運動」と呼びます。

 

内容物はぜん動運動によって運ばれていく中で、水分やミネラルが吸収され、残りカスである便が作られます

便が直腸にまでたどり着くと、直腸壁が引き伸ばされます。

すると、その信号が脊髄を通して大脳にまで伝わり、便意を感じるというシステムになっています。

 

直腸などの下部大腸が病気に冒されていると、直腸へ刺激が慢性的に加わり、便が溜まっていないのに、上記の便意を感じるシステムが勝手に作動してしまいます。

これが繰り返されると、しぶり腹となります。

この原因となる病気は、潰瘍性大腸炎、直腸がん、アメーバ性大腸炎などが代表的です。

 
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しぶり腹と腹痛

しぶり腹は腹痛を伴います。

腹痛の種類は、しぶり腹の原因となっている病気によって変わります。

 

場所をはっきりと特定できない痛みが、腹部周辺にある場合は、腸の腫れ、腸の収縮、拡張などによる刺激が原因になっていると考えられます。

この時の痛みは、シクシク、キリキリ、ジワジワというような言葉で、その痛みを表現されることが多いです。

 

これに対して、痛みの部位がはっきりしているものでは、炎症などによる物理的、あるいは化学的な刺激によって生じている痛みと考えられます。

しぶり腹の時には、排便反射が引き起こされ、腸が収縮しますので、前者の場所を特定できない痛みが起こります。

しかし、その原因となってる病気が、炎症を起こすものであれば、後者の場所がはっきりした痛みが出ることもあります。

 

いずれにしても、しぶり腹の時には、腹痛が発生するということを覚えておきましょう。

 

しぶり腹の対処法にはどのようなものがある?

しぶり腹に対処するには、原因となっている病気を治療し、排便反射を引き起こす直腸への刺激を取り除く必要があります。

直腸への刺激が治れば、排便反射が異常に繰り返されることがなくなりますので、しぶり腹の症状も落ち着いてきます。

 

では、しぶり腹を起こす病気について、確認してみましょう。

潰瘍性大腸炎、直腸がん、アメーバ性大腸炎などが代表的な病気です。

これらの病気は直腸やその周辺の大腸を刺激するものです。

 

しかし、病気ごとに発生の原因やしぶり腹に伴う症状も違います。

ですから対処法も病気ごとに異なります

続いては、これらのしぶり腹の原因となる病気の治療を病院で行うとき、どのような方法がとられるのかについて解説していきます。

 

しぶり腹の治療

しぶり腹の原因として代表的な、潰瘍性大腸炎、直腸がん、アメーバ性大腸炎の治療法について解説していきます。

 

・潰瘍性大腸炎の治療

潰瘍性大腸炎の治療は内科的治療が基本です。薬物療法が最も多く選択されます。その他に血球成分除去療法というものもあります。

手術が行われるのは、重症のケースや、重大な合併症をきたしているときです。

潰瘍性大腸炎はストレスも病気の要因と言われているので、ストレスに感じるものから離れることも大切です。

また、辛いものや暴飲暴食に気をつけた食生活を送る必要もあります。

 

・直腸がん

直腸がんの治療は癌転移の有無によって変わります。

転移がない場合は、がん細胞を物理的に切除します。

方法としては、小さいがん細胞であれば、内視鏡を用いて切除し、大きいがん細胞であれば、外科治療によって腹部を切開し切除します。

一方、癌転移がある場合は、外科的な切除に加えて、抗がん剤による化学療法や放射線療法なども治療に加えることが検討されます。

 

・アメーバ性大腸炎

赤痢アメーバ症とも呼ばれます。

治療には、メトロニダゾールという抗アメーバ薬が用いられます。

 

まとめ

しぶり腹、テネスムス、裏急後重(りきゅうこうじゅう)がどのような病気が原因となり、引き起こされるのか解説してきました。

特に、テネスムス、裏急後重などは聞きなれず、何のことか分からない方も多かったのではないかと思います。

これらは腹痛とともに便意があるが、実際にはほとんど便が出ない状態が繰り返されるものであると、お分かりいただけたと思います。

しぶり腹を治すためには、原因となっている病気を治療する必要があります。

専門医を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。

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