食後に胃が痛い キリキリする、吐き気、下痢の原因とは

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今回は食後の胃の痛みについてです。

「胃が痛む」という人は多いですが、実際に痛い場所を聞いてみると「そこは胃じゃないでしょ」という場所を押さえて痛がっている人もいます。

今回は「食後」という痛むタイミングがひとつの重要なポイントになります。

腹痛の起こるタイミングがいつなのかによって、原因として考えられる臓器も変わります。

 

また腹痛が起こった時には、痛むタイミングと合わせて嘔吐や便秘、下痢などの症状が出ていないかを確認します。

これらの症状は消化器症状と呼ばれ、消化器に何らかの問題が生じていることを示します。

 

今回はお腹の痛みについて、痛むタイミングや消化器症状が意味することを、解剖図を交えながら分かりやすく解説していきます。

 
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食後に胃がキリキリする 症状悪化のタイミングの違いが意味すること

まずは痛んでいる臓器が、本当に胃なのかを確認しておかなければなりません。

そのために胃の位置を解剖図で確認しておきましょう。

胃はこちらです。

食後胃痛胃の位置

みぞおちのあたり、やや左寄りに位置しているのがお分かりいただけると思います。

胃が痛いと言いながら、おへそのあたりを示す人もいます。

その場合は、胃よりも腸など他の臓器の問題がまずは疑われます。

 

みぞおちのあたりに痛みを訴えていることが確認できた場合、次に考えることは胃の周りの臓器に問題がないかということです。

胃は食道、十二指腸と連結しています。

解剖図で確認しておきましょう。

便色黒  上部消化管

食道や十二指腸が痛みの原因となっているかどうかを知るためには、痛むタイミングがいつなのか確認すると良いです。

食道、胃、十二指腸はいずれも消化器官ですので、その変化はやはり食事の前後に起こります。

 

食事前にみぞおち周囲が痛む場合は、十二指腸の病気が疑われます。十二指腸潰瘍が代表的です。

食事前には胃の中がカラッポなので、胃酸が胃内にとどまらず十二指腸まで流れて潰瘍の起こっているところを刺激するため痛みが発生します。

 

食事中にみぞおち周囲が痛む場合は、食道の病気が疑われます。

これは飲食物が食道を通ることで、物理的に食道が刺激されるため痛みが発生します。

 

食後にみぞおち周囲が痛む場合は、胃の病気が疑われます。胃潰瘍が代表的です。

食事をして胃内に食物があるときには、胃酸が胃の中にとどまり潰瘍を刺激するためです。

このように食事のタイミングと痛みの出方によって、その原因となっている臓器をある程度推測することができます。

これらは必ずこのように痛むというものではありませんが、推測するための1つの情報となります。

 

これらのことから分かることは、今回の記事のタイトル通り食後に痛みが出ているときには、胃に何らかの問題が起こっている可能性が高いということです。

 

食後の胃の痛みとともに吐き気、嘔吐がある 嘔吐したらその色をチェック

実際に胃にどのような問題が起こっているのか考えるためには、冒頭で紹介した消化器症状もチェックしていく必要があります。

消化器症状とは、嘔吐や排便の異常などのことでしたね。

 

まずは、嘔吐物の色の変化から考えられることについてお伝えしていきます。

嘔吐したものが赤色や黒みがかった茶色、コーヒーのような色になっていたら要注意です。

嘔吐物がこれらの色に変化している時には、食道から十二指腸の間で出血が起こっている可能性があります。

 

赤色が血液の色ということはお分かりだと思いますが、血液が胃酸によって酸化すると黒っぽい色やコーヒーのような色に変化します。

このような症状を引き起こす原因として代表的な胃の病気は、胃潰瘍です。

その他にも、

十二指腸潰瘍、急性胃粘膜病変、胃癌、食道癌、食道・胃静脈瘤、マロリーワイス症候群などによって出血が起こる可能性があります。

 

食後の胃の痛みとともに下痢がある 重要な便の色

続いて、もう一つの消化器症状である排便の異常についてです。

便秘や下痢症状が急激に起こるということも異常を知らせるサインですが、それに加えて便の色をチェックすると異常の原因を推測するのに役立ちます。

以下に、便の性状変化や色の変化の原因として考えられることを列挙していきます。

  • 米のとぎ汁のような下痢=コレラなど
  • 水っぽい下痢=ノロウイルス、偽膜性大腸炎、クローン病、その他、腸管の水分吸収不足、蠕動運動亢進など
  • 血液の混ざった下痢=虚血性大腸炎、出血性大腸炎など
  • 真っ赤な血がついた便=大腸癌、腸管出血性大腸菌感染症、痔など
  • タール便=上部消化管出血(食道、胃、十二指腸などが上部消化管と呼ばれる)
  • 粘っこい赤い便=細菌性赤痢、カンピロバクター腸炎、潰瘍性大腸炎、アメーバ性大腸炎、腸炎ビブリオ感染など
  • 白っぽい便=胆道の閉塞、肝炎、膵炎、ロタウイルス(乳児の場合)、バリウム検査の後など
  • 緑色の便=サルモネラ腸炎、抗菌薬の服用など
  • うさぎの糞のような便=過敏性腸症候群、痙攣性便秘など

このように便の形状や色によって原因となる病気がある程度推測できます。

胃の病気で便の変化が起こるとすると、上記した通りタール便が出ることが多いです。

タールはご存知でしょうか。

石炭を加工する時に出てくる黒色で油状のドロっとした液体です。

タール便はこのように黒色のドロっとした状態の便のことを言います。

 

血液が胃酸で酸化されると、黒色になり排便時にはタール便として排泄されます。

ですから、タール便が出た時には胃を始めとした上部消化管の出血の可能性があるのです。

ちなみに上部消化管とは食道、胃、十二指腸のことを言います。

 

本当に胃の痛み? 腸など他の臓器に問題があるかも

腹痛がある時には、胃だけでなく肝臓・胆のう、膵臓、脾臓、腸などの臓器に問題がある可能性もあります。

これらは痛みが出る場所によって、ある程度原因を推測することができます。

詳しくはこちらの記事で紹介していますので、ご確認ください。

参照)お腹の痛み!部位別に原因を解説!

 

今回は、救急受診が必要な腸閉塞を疑う所見について紹介しておきます。

  1. 腹痛が強くなったり、弱くなったりを繰り返す
  2. へその周りが痛む
  3. 腹痛が出てからガスや便が出ていない
  4. お腹の手術をしたことがある

これら4つの項目を満たしていれば、腸閉塞が疑われます。

腸閉塞かもと思ったら、救急受診をしましょう。

 

まとめ

胃のあるみぞおちや、お腹の痛みについて解説してきました。

食後にみぞおちが痛むときには、胃の病気が原因となっている可能性があることがお分かりいただけたと思います。

また痛みの起こるタイミングによって、原因となる臓器が違うこともお分かりいただけたと思います。

お腹の痛みは、その裏に重大な病気が潜んでいることもあります。

安易に自己判断せずに病院を儒医sんするようにしましょう。

腹痛で病院にかかるときにも、これらの情報を医師に伝えると診断の助けとなります。

どんな痛みがいつ、どのように出てくるのか、その他に症状があるかということも合わせて伝えるようにしましょう。

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