足の付け根の痛みの原因とは?鼠径ヘルニアの症状を解説!

スポンサーリンク

足の付け根に痛みを感じるとき、それは鼠径ヘルニアが原因となっているかもしれません。

まず、足の付け根のあたりのことを、専門的に言うと鼠径部【そけいぶ】と呼びます。

鼠径部の組織は、その構造上スキマができることがあり、ここに腸が挟まってしまうことがあります。

これを鼠径部ヘルニアと言います。

これらのことから分かるように、ヘルニアとは体の隙間に臓器などの組織が病的に挟まってしまった状態のことを言います。

 

鼠径部ヘルニア以外のヘルニアと言えば、椎間板ヘルニアが有名ではないでしょうか。

椎間板ヘルニアは背骨の緩衝材としての機能がある椎間板が、もともとの位置からはみ出して神経などに当たることで、しびれ、痛み、麻痺といった症状が出る病気です。

 

ヘルニアについて少々脱線しましたが、鼠径ヘルニアはその発生のタイプにより、外鼠径ヘルニアと内鼠径ヘルニアに分けられます。

そして、鼠径ヘルニアと同じように足の付け根で起こるヘルニアには、大腿ヘルニアというものもあります。

この鼠径ヘルニアと大腿ヘルニアを合わせて、鼠径部ヘルニアと総称されます。

 

これらの鼠径部ヘルニアは正しい治療が行われなかったり、治療しても治りが悪いと、腸管壊死【ちょうかんえし】を引き起こすことがあります。

腸管壊死とはつまり、腸の組織が死んでしまうことで、命に関わる状態です。

このような状態を防ぐために鼠径部ヘルニアでは、手術が行われることもあります。

 

足の付け根が痛みの原因が、すべて鼠径部ヘルニアということはないのですが、鼠径部ヘルニアは手術が必要になることもある重大な病気です。

ですから、この機会に勉強しておいて損はないと思います。

 

そこで今回は、鼠径部ヘルニアの種類や症状などについて解説していきたいと思います。

 
スポンサーリンク



鼠径部とはどのあたりのこと?

足の付け根のあたりのことを、鼠径部とも言うことは前述の通りです。

では、鼠径部の位置がどの辺りなのか、図を用いて分かりやすくお伝えします。

42458764 - medical accurate illustration of the inguinal ligament
42458764 – medical accurate illustration of the inguinal ligament

上図で赤く囲んでいるところが、鼠径部と呼ばれる部位です。

この部位には、鼠径靭帯がピンッと張っています。

ちょうど、股関節を曲げた時にシワになるところの周辺とイメージしておくと良いでしょう。

そして、この鼠径部の周辺で鼠径部ヘルニアが発生します。

 
スポンサーリンク



足の付け根の痛みの原因となりうる鼠径部ヘルニアの種類とは?

鼠径部の位置がイメージできたところで、足の付け根の痛みの原因の一つになる、鼠径部ヘルニアの種類について詳しく解説していきます。

前述の通り、鼠径部ヘルニアという名前は総称で、細かく分けると、鼠径ヘルニアである外鼠径ヘルニア、内鼠径ヘルニア、そして大腿ヘルニアに分けられます。

まずは鼠径ヘルニアである、外鼠径ヘルニアと内鼠径ヘルニアについて解説していきます。

 

外鼠径ヘルニアについて

外鼠径ヘルニアは、内鼠径ヘルニアよりも発生頻度が高いです。

大人が鼠径ヘルニアを発症した場合、その70%ほどが外鼠径ヘルニアであると言われています。

さらに小児の場合は、そのほとんどが外鼠径ヘルニアであると言われています。

 

外鼠径ヘルニアは、内鼠径輪というところから、鼠径管と呼ばれる通路に腸が飛び出すことによって生じます。

この外鼠径ヘルニアを発症するのは、多くが男性で乳幼児や40歳以上の人に多いです。

 

鼠径ヘルニアになると、お腹に圧がかかる状況では、鼠径部付近が膨らむ症状が出ます。

分かりやすいのは、寝た状態から起き上がったときです。

起きることでお腹の圧が高まり、鼠径ヘルニアを発症していると、鼠径部が膨らみます。

ここまでの解説でお分かり頂けると思いますが、このときの膨らみは腸が押し出されて出現するものです。

補足ですが、小児が外鼠径ヘルニアを発症するときは、右側で起こることが多いという特徴があります。

 

内鼠径ヘルニアについて

外鼠径ヘルニアの解説でもお伝えした通り、内鼠径ヘルニアは外鼠径ヘルニアよりも発生することが少ないです。

内鼠径ヘルニアを発症しやすいのは、中年の男性で、それも肥満傾向の人に多いという特徴があります。

内鼠径ヘルニアでも、お腹の圧が高くなると鼠径部の膨らみが出ます。この点は外鼠径ヘルニアと同じです。

 

ちなみにですが、内鼠径ヘルニアか外鼠径ヘルニアかを区別するのは、手術を行う時になってようやく分かることも少なくありません。

ですが、どちらか分からなくても治療には問題ありません。

ですから、詳しく検査まではしないようです。

 

大腿ヘルニアについて

大腿ヘルニアは、鼠径靭帯の真下にある伏在裂孔から腸管が出てくる病気です。

ですから、鼠径ヘルニアでは鼠径靭帯の上でヘルニアによる腫れが起こりますが、大腿ヘルニアでは鼠径靭帯の下で腫れが出現します。

42458764 - medical accurate illustration of the inguinal ligament
42458764 – medical accurate illustration of the inguinal ligament

 

鼠径部ヘルニアの中では珍しく、全体の数%しか発生しないと言われており、発症する人の多くが、中高年の女性という特徴があります。

ちなみに、大腿ヘルニアは痛みが強いことも知られています。

発症しにくいヘルニアですが、発症すると強い痛みが出るというわけです。

 

まとめ

足の付け根の痛みの原因の一つである鼠蹊部ヘルニアについて解説してきました。

鼠蹊部ヘルニアは鼠径ヘルニアと大腿ヘルニアの総称であることや、それぞれの症状、発症しやすい人の特徴などがお分かりいただけたと思います。

鼠径部ヘルニアは手術が必要になることもある病気です。

素人判断するのは危険ですので、足の付け根の痛みや鼠蹊部ヘルニアを疑う症状がある時には、専門医を受診するようにしましょう。

 

おすすめの記事はこちら

スポンサーリンク