便秘による吐き気、嘔吐の原因は腸閉塞(イレウス)かも?

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便秘に伴って、吐き気がする…とりあえず吐き気止め飲もうかな?

なんて思われている方はちょっと待ってください‼︎

便秘とともに吐き気がある場合は、腸閉塞になっているかもしれません。

腸閉塞は別名、イレウスとも呼ばれますが様々な原因によって、腸の内容物が肛門側へ移動しなくなる病気です。

腸閉塞の原因は、腸が癒着したり腫瘍などによって通り道が狭まってしまうことや、腸自体が麻痺や痙攣【けいれん】を起こし内容物が流れなくなるなどが挙げられます。

腸の内容物とは、すなわち便になるものです。

つまり腸閉塞になると、便が腸内を移動していかないために、便秘のような症状をきたすことがあります。

しかし、消化管はなんとかして内容物を体外へ排出しようとします。

そこで肛門と反対側の出口である、口から体内の内容物を排泄しようとします。

そうして、腸閉塞の時には嘔吐が発生します。

 

便秘とともに、吐き気・嘔吐がある場合、腸閉塞だけでなく、炎症や消化器へのなんらかの刺激も原因として考えられます。

ですから、診断には専門医の診察が必要です。

今回の記事は、便秘に伴う吐き気、嘔吐には腸閉塞(イレウス)の可能性もある、と考えてご覧下さい。

 

それでは、便秘と吐き気を結びつける腸閉塞(イレウス)について解説していきます。

 
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便秘とともに吐き気・嘔吐がでる? 腸閉塞(イレウス)について

まずはイレウスが引き起こされる腸を図で確認しておきましょう。

こちらが小腸です。

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続いてこちらが大腸です。

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腸閉塞とは別名、イレウスとも言うことはお伝えした通りです。

そんなイレウスは、機械的イレウス機能的イレウスに大別されます。

 

機械的イレウスは腸管が物理的に塞がってしまい、通過障害が起こる病気です。

このイレウスはさらに、単純性イレウスと、複雑性イレウスに分けられます。

単純性イレウスは、腸管内が塞がっていはいるが血流障害は引き起こされていない状態で、手術を行った後の癒着や、大腸癌などによる腫瘍がその原因の大部分を占めます。

複雑性イレウスは腸管内がふさがるとともに、血流障害も引き起こされた状態で、単純性イレウスよりも重篤です。

手術後の癒着が原因となったり、腸どうしがねじれてしまったり、腸どうしが重なり合ったりするなどして発症するケースもあります。

ホースで水をまくときに、ホースがねじれたりして水が出てこなくなるようなイメージです。

腸はホースよりも柔らかいので、腸どうしがねじれるだけでなく、重なり合うなどすることもあります。これを腸重積と呼びます。

 

一方、機能的イレウスは腸管を栄養する血管や、腸の働きを司る神経に障害が発生し、腸の内容物が停滞する病気です。

こちらのイレウスはさらに麻痺性イレウス痙攣性【けいれんせい】イレウスに分けられます。

名前の通り、麻痺性イレウスは腸管が麻痺を起こし、腸の運動が起こらなくなるので、内容物が流れていかなくなり症状が出現します。

痙攣性イレウスは、腹部の打撲や、鉛中毒などが原因となり腸管が痙攣を起こした状態となります。腸が痙攣を起こすと、内容物が流れていかなくなります。

 

このように一口にイレウスといっても、その種類は4つに分けられます。

これらのどのイレウスが発生しても、吐き気、嘔吐を伴うことがあります。

 

上記のイレウスの中で、最も発生頻度が高いのは機械的イレウスの1種である、単純性イレウスです。

続いては、単純性イレウスの症状をより詳しく解説し、イレウスに伴う吐き気、嘔吐の特徴を紐解いてみましょう。

 

最も多い単純性イレウスの症状とは?

単純性イレウスが発生した時に現れる一般的な症状は、

  • 腹痛が強くなったり弱くなったりを繰り返す
  • 便やおならが出なくなる
  • お腹に張りがある
  • 吐き気、嘔吐

以上が現れやすい症状です。

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この時、聴診器でお腹の音を聞くと、「キーン、キーン」というような金属音が聞き取れることがあります。

これは狭くなった腸管内を、内容物がなんとか通ろうとしている時に発生する音と言われています。

 

治療法としては、まずは飲食物を摂らないようにして、点滴などを行うことが多いです。

場合によっては、イレウス管という管を鼻から入れ、腸の内容物を吸引することもあります。

イレウス管については、こちらの記事でより詳しく解説していますので、ご参照ください。

参照)イレウスのの治療でつかうイレウス管ってどんなもの?

 

続いて、イレウスに伴う嘔吐にはどんな特徴があるのか解説していきます。

 

イレウスに伴う嘔吐 どんな特徴がある?

ここまで解説してきたイレウスでは、嘔吐症状も出現しやすいです。

そして、その嘔吐物に特徴がありますので解説していきます。

 

嘔吐し始めた時には、まず胃の内容物が出てきます。

本当に体が排出したいのは、イレウスが起こっている腸の内容物ですが、その前に胃の内容物が出ていかないと腸の内容物は排泄できません。

ですから、まずは胃の内容物が排泄されます。

この時、飲食物と共に胃酸、胆汁酸なども排出されます。

 

胃の内容物があらかた吐き出されると、腸の内容物までも吐き出されます。

汚い話ですが、この時の嘔吐物は便の臭いがすることもあります。

腸には便として排泄されるものが、溜められているので当然といえば当然のことです。

このように、嘔吐物から便臭がして、おならや便が出てないといった症状がある時は、イレウスになっている可能性があります。

すぐに専門医を受診しましょう。

 

まとめ

イレウスが、便秘とともに出現する吐き気や嘔吐の原因となることがお分かりいただけたと思います。

イレウスは手術が必要になることもあり、適切な治療が遅れると命を失うこともある重篤な病気です。

腹痛とともに排便、おならの停止、吐き気、嘔吐などのイレウスを疑う症状が現れた時は、急いで病院で診てもらうようにしましょう。

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