ALP(アルカリフォスファターゼ)が高値!原因となる病気とは?

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健康診断で血液検査を行うと、ALPという項目があると思います。

ALPとは、アルカリフォスファターゼを略した呼び方です。

このALPの数値は、肝臓の機能胆汁【たんじゅう】の流れに問題がないかどうかを調べる検査です。

基準値は文献によって多少の誤差がありますが、100〜300U/L程度の間にあれば基準の範囲内とされます。

 

一昔前は基準値のことを、正常値と呼んでいました。

なぜ、基準値と呼ばれるようになったかというと、人によって正常の範囲が異なるからです。

例えば、ALPの値でいえば、血液型がB型やO型の人は、脂肪の多い食後のALP数値が高い傾向があります。

また、検査をした日の体調によっても検査結果に差が出ることもあります。

このように同じ血液検査でも、検査のタイミングやその人によって、正常の範囲が異なります。

ですから、正常値とは呼ばず、あくまでも一つの指標という意味合いを込めるために、基準値という名前を使っているのです。

この記事を読まれている方は、ALPの数値が基準値よりも高かった方だと思いますが、だからと言ってすぐに何かの病気と決まったわけではありません。

病気であることを確定するためには、血液検査以外の検査も受けて、総合的に判断する必要があります。

 

しかし、ALPが基準値よりも高くなった時には、何らかの異常が発生している可能性があります。

そこで今回は、ALPの数値が高かった時に疑われる病気には、どのようなものがあるのか解説していきます。

 
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ALPが高い時に疑われる病気とは

では、ALP数値の変化で、どのような病気が疑われるのかお伝えします。

基準値は100〜300U/L程度です。

繰り返しになりますが、病気と疑われるかどうかは人によって異なり、主治医の判断が必要になります。

以下の記述は、このような病気の可能性があるものと理解してご覧ください。

 

では、ALPの値が高いとき、低いときそれぞれについてお伝えします。

 

ALPが高いときに疑われる病気とは

まずは、ALP(アルカリフォスファターゼ)の値が高いときに疑われる病気をお伝えします。

  • 急性肝炎
  • 慢性肝炎
  • 肝硬変
  • 胆管癌
  • 胆管結石
  • 十二指腸乳頭部がん
  • 膵臓がん
  • 原発性硬化性胆管炎
  • 原発性胆汁性肝硬変
  • 薬剤性胆汁うっ滞
  • 骨折
  • 骨軟化症
  • 潰瘍性大腸炎
  • 甲状腺機能亢進症

などです。

 

ALPが低いとき疑われる主な病気

ALPの値が高いときには、上記のようにさまざまな病気が疑われますが、ALP値が低いときに疑われるのは、

甲状腺機能低下症

です。

 

ALPの値が高いか低いかで疑われる病気の数が大きく異なります。

実際、医療機関でもALPの値は高すぎることのほうが、問題とされやすいようです。

しかし、ALPが低値のときに疑われる甲状腺機能低下症なども、きちんと病院で診てもらう必要があります。

基準値から外れている場合は、精密検査等、必要な処置を受けるようにしましょう。

 

続いて、ALPの検査とは、どのような検査なのかについて解説していきます。

 

ALPって、どんな検査?

そもそもALPとは、肝臓、骨、小腸、胎盤などに多く含まれる酵素のことです。

本来、肝臓にあるALPは胆汁と共に排泄されていきます。

しかし何らかの原因によって、肝臓そのものや肝臓でつくられる胆汁の流れが悪くなっていると、血液中のALP数値が上がります。

ですから、ALPの数値が高いと肝臓の病気や胆管(肝臓、胆嚢、十二指腸をつなぐ管)に石ができてつまる病気などが疑われるのです。

 

ここで、肝臓、胆嚢【たんのう】、十二指腸の位置関係を見ておきましょう。

ALP 高値 アルカリフォスファターゼ 病気

 

胆汁【たんじゅう】は肝臓でつくられる液体なのですが、これは脂肪の消化・吸収を助ける働きがあります。

肝臓でつくられた胆汁は、胆嚢にいったん蓄えられます

その後、脂肪分の多い食べ物を摂取すると、胆嚢から十二指腸へと排泄されます。

 

この経路のどこかに問題があると、胆汁の流れが悪くなります。

その原因の多くは、上記の通り結石【けっせき】、つまり石がつまることによるものが多いです。

ALPは胆汁中に含まれていますから、石によって胆汁の流れが悪くなると、ALPが血液中に流出するようになります。

このとき採血すると、ALPの数値が高くなっているというわけです。

 

ALPの検査でこんなことがわかる

ここまでお伝えしてきたことは、胆管に石がつまることで、ALPの数値が上がる理由についてでした。

しかしALPはそのほかの臓器にも含まれており、それぞれの臓器に何らかの問題が発生しても数値は上昇します。

 

例えば、肝臓そのものに病気があった場合もALPの値は高くなります。

代表的な病気として、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変などがあります。

 

胆管がつまってALPの値が上昇するときも、石がつまるだけではなく、膵臓がん、十二指腸乳頭部がん、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎、薬剤性胆汁うっ滞などがあります。

 

ALPは骨にも多く含まれているため、骨折や骨軟化症などでも数値が高くなります。

ALPはその他にも胎盤や小腸にも含まれており、これらの部位で問題が起こっても数値が高くなります。

 

でも、こんなにたくさんの臓器に含まれているのでは、どこが原因かわからないじゃない、と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

実はALPには、アイソザイムと呼ばれる、分子構造の異なる酵素群があります。

簡単に言うと、臓器ごとにALPの種類が異なるということです。

このALPのアイソザイムはALP1〜6に分けられています。

 

ALPは全部で6種類ある

ALPは全部で6種類あります。

同じALPでも、どの種類が高くなるかによって、原因が異なりますので、それぞれご紹介していきます。

 

ALP1:高分子型➡︎胆道の閉塞により上昇

ALP2:肝臓由来➡︎肝臓の病気で上昇

ALP 高値 アルカリフォスファターゼ 肝臓

ALP3:骨由来➡︎骨の病気で上昇

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ALP4:胎盤由来➡︎妊娠後期や生殖器の病気で上昇

ALP5:小腸由来➡︎腸の病気、肝硬変、血液型がB型やO型の人で上昇

ALP 高い アルカリフォスファターゼ 小腸

ALP6:免疫グロブリン結合型➡︎潰瘍性大腸炎の初期に上昇

 

このようにALPの種類により原因となっている部位を特定していくことができます。

ただし実際には、血液検査だけで病気を確定していくことはなく、CT検査や超音波検査など、他の検査データを参考にしながら医師が判断していきます。

 

まとめ

血液検査でALPの数値が高くなるのはなぜか、原因として考えられる病気には、どのようなものがあるか解説してきました。

冒頭でもお伝えした通り、検査の数値には個人差があります。

ですから、少し数値が高いからと言って、すぐに何かの病気というわけではありません。

しかし、病気の可能性はあります。

数値に異常があった方は、早期発見、早期治療ができるように、病院を受診し、精密検査を受けるようにしましょう。

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