腸に穴が!リーキーガット症候群は食物アレルギーの原因に!

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リーキーガット症候群という言葉を聞いたことがありますか?

耳慣れない言葉かもしれませんが、最近子どもにも増えている食物アレルギーの原因の1つはこのリーキーガット症候群にあるのではないかと言われています。

リーキーガット症候群は腸壁が痛んで穴が開くことで本来通過するはずのないタンパク質が腸壁を通過して体内に漏れ出ることによってアレルギー症状を引き起こすものです。

 

今回はリーキーガット症候群がどんなもので、なぜ起こるのか、そしてその対策についてまでお伝えしていきます。食物アレルギーのある子のお母さんは必見です。

 

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リーキーガット症候群が起こるのは小腸。小腸ってどんなところ?

まずは消化器系の全体像を確認してみましょう

消化器系と子宮

この中でリーキーガット症候群が起こるのは小腸です。

小腸はこちらです。

ダウンロード 小腸

食べ物は口から食道を通って胃へと送られます。

胃の次に小腸があります。

小腸は十二指腸、空腸、回腸という3部位で構成されます。

 

十二指腸では胃酸でドロドロに溶かされた食物が、胆汁や膵液という消化液と混ぜ合わさり、さらに細かい単位に分解されていきます。

 

実は、胆汁や膵液はアルカリ性の液体で、胃の酸を中和してその先の空腸や回腸に送ります。

後で詳しくご説明しますが、この時に胃酸の中和が上手くいっていないとリーキーガット症候群の原因の1つになります。

 

十二指腸での消化で糖質はブドウ糖に、脂肪は脂肪酸やグリセリンに、タンパク質はアミノ酸に分解されて空腸、回腸へと流れていきます。

 

主に栄養の吸収が始まるのはこの空腸、回腸からでリーキーガット症候群が起こるのもここです。

小腸は全体で3~8mほどの長さがあります。伸び縮みするので長さの幅があります。

空腸、回腸の内側の腸壁には絨毛というヒダがびっしりとあります。

小腸 絨毛

絨毛の模式図です。

この絨毛自体にも小さなヒダがあり、これは微絨毛と呼ばれます。

この微絨毛まで引き延ばすと小腸の面積はおおよそテニスコート1面分以上の広さになるとも言われています。

この微絨毛には消化酵素があり、ここで最小単位にまで栄養は分解され吸収されていきます。

そして、不要なものはそのまま大腸に送り便として排泄してしまいます。

 

この小腸は「体の入り口」と別名をつけられています。

口ではなく小腸が身体の入り口なのです。

口から食物を食べると身体の中にはなりますが、まだ吸収しているわけではないので、栄養を取りこんでいるとは言えません。

それを小腸では本当の意味での栄養素の吸収が行われるので「体の入り口」と呼ばれています。

 

そんな「体の入り口」であるからこそ小腸には腸管免疫という特殊な免疫機構が存在します。

細菌やウイルスの侵入を水際で食い止める門番のような役割をこの腸管免疫が果たしています。

 

その中心を担うのがパイエル板です。

これば小腸の絨毛が少ないところや谷になったところに多く存在しています。

このパイエル板は腸内に1000兆匹いるとも言われている腸内細菌の力を借りています。

そして、この腸内細菌が十分にいないとリーキーガット症候群になりやすいと言われているのです。

 

では、ここからはリーキーガット症候群について詳しくお伝えしていきます。

 

リーキーガット症候群は未消化のタンパク質が体に入りアレルギーを起こす病気

腸の粘膜は腸内細菌の力を借りて作られます。

しかし、腸内細菌がしっかり働いていないと粘膜に穴が開き、そこから消化がまだ不十分な分子の大きなものが体内に侵入してしまいます。

特に問題になるのが「タンパク質」です。

「タンパク質」は体にとって欠かせない栄養素であることは言うまでもありませんが、それが消化の不十分なまま体内に入ってきてしまうと訳が違います。

 

本来体の中に吸収されないものが入ってくるとどのような反応が起きるでしょうか。

体の免疫細胞は異物が侵入したと考え徹底的に攻撃し始めます

この攻撃をしている時に出てくる反応がアレルギー症状なのです。

 

食物アレルギーの原因になるのは消化の不十分なタンパク質なのです。

タンパク質を多く含む代表的な食材は乳製品や卵、ピーナッツ、甲殻類などです。

これらの食材をリーキーガット症候群の人が食べるとアレルギーを引き起こしやすいです。

 

またリーキーガット症候群になると必要な栄養が十分に吸収されないため、疲れがとれないなど慢性的な疲労に悩む方も多いです。

また消化しきれていないタンパク質同様に細菌やウイルスも体内に入って来やすくなるので、感染症にかかりやすくなったり風邪が続くこともあります。

そして最も重大な悪影響として本来体の中に入るはずのない分子の大きなタンパク質や化学物質などに対して免疫細胞がこれらを異物と判断し、抗体を作り出してしまうことです。

作り出された抗体は、体に取り込んだものを攻撃するので自分自身の体を攻撃してしまう自己免疫疾患になってしまう危険性があるのです。

自分の身体を自分の免疫細胞で攻撃してしまう自己免疫疾患は近年増えてきている原因はもしかしたらリーキーガット症候群の影響なのかもしれません。

 

リーキーガット症候群の原因 キーワードは「消化液」と「腸内細菌」

リーキーガット症候群は腸粘膜に穴が開く病気ですが、この恐ろしいリーキーガット症候群を防ぐにはどうすればよいのでしょうか。

 

そのキーワードとなるのが「消化液」「腸内細菌」です。

ご説明していきます。

食物を食べるとまずは胃にいきますがここでは、pH2、強酸の胃酸で食べた物を溶かしていきます。

胃酸をそのまま腸に流したら腸自体が溶けてしまいます。

そうならないために胃から十二指腸へと移行する際に、肝臓で作られる胆汁と膵臓で作られる膵液で中和します。

胆汁と膵液はアルカリ性なので胃酸と混ざり中和されます。

補足ですが、この消化液で糖質はブドウ糖、脂肪は脂肪酸やグリセリン、タンパク質はアミノ酸に分解されていきます。

 

しかし過剰なストレスがかかるなどして自律神経が乱れると胆汁や膵液は出にくくなってしまいます。

すると、胃酸を中和しきらないまま十二指腸から空腸、回腸へと流れていきます

そうなると腸は酸に溶かされ荒れてしまいますし、腸粘膜をつくる腸内細菌も死滅してしまいます。

これが消化液の影響によりリーキーガット症候群になってしまう理由です。

では、どのような対策を取れば良いのでしょうか。

 

リーキーガット症候群の対策! 自律神経を整え消化液をしっかり出す

リーキーガット症候群を防ぐための対策は2つあります。

1つは胃酸を中和する胆汁や膵液を必要な量を出せれるようにすること。

もう1つは腸内細菌が育ちやすい環境をつくることです。

 

胆汁や膵液をしっかり出すためには副交感神経の働きが必要です。

ストレスがかかると交感神経が優位になりやすくこれらの消化液が出にくくなってしまいます。

ですので睡眠をしっかりとる、リラックスできる時間を作るなど副交感神経を働かせることが必要です。

詳しくは秘密の便秘改善法 自律神経の整え方をご覧ください。

 

また、腸内細菌が育ちやすい環境を整えることも大切です。

それには食品添加物をなるべく避ける。

塩素が大量に入っている水道水を直接口にしない。

抗生物質の乱用を避ける。

といったことが必要です。

腸内細菌を育てるには食物繊維と乳酸菌をしっかりとることです。

詳しくはやせる!腸内細菌を増やす食べ物とはをご覧ください。

 

まとめ

リーキーガット症候群がどのようなものでどのような対策を取れば良いかお分かりいただけましたでしょうか?

リーキーガット症候群は自己免疫疾患や食物アレルギーを始め様々な病気につながりかねないです。

腸の状態は全身の健康状態を左右します。

今日の内容を参考にして腸内環境を整え健康な身体を目指しましょう。

 

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