肥満の原因は腸内細菌のせい!?

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食事制限をしてしっかり運動をしているのになぜか痩せない…

その一方で「ヤセの大食い」という言葉があるようにバカバカ食べているのに一向に太らない人もいます。

両者の違いはいったい何なのでしょうか?

実は最近の研究で「腸内細菌」が肥満とヤセの体質を左右するという報告があります。

 

今回は肥満とヤセを決定づける腸内細菌の研究についてご紹介し、日常生活でどのようなことに気を付けるべきかお伝えしていきます。

 

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腸内細菌の研究 肥満とヤセの人の違いとは?

人間の腸内細菌はファーミキューテス類、バクテロイデス類の2種類で全体の90%が構成されています。

2006年にイギリスの科学雑誌である「ネイチャー」に掲載された論文によると、

「肥満の人と痩せた人両者の腸内細菌を分析すると、肥満の人は痩せた人よりファーミキューテス類が多く、バクテロイデス類が少ないとことが判明した」

さらに肥満の人に食事制限でダイエットをさせると、2つの腸内細菌の割合が逆転しバクテロイデス類が増え、ファーミキューテス類が減少したようです。

つまり、肥満とヤセが腸内細菌に左右されているということです。

 

この研究には続きがあり動物実験も行われています。

腸内細菌のいない無菌マウスに肥満マウスの腸内細菌を与えると体脂肪が47%増加し、肥満でない正常マウスの腸内細菌を与えたところ体脂肪の増加は27%に留まった

この動物実験からも肥満とヤセに腸内細菌が関わっていることが示唆されます。

 

研究チームはファーミキューテス類が増えバクテロイデス類が減ると食物から摂取するエネルギーの回収量が多くなるということが予想されるとしています。

実際、ファーミキューテス類は普通はカロリーになることのない食物繊維を分解し、エネルギーにすることができるとされています。

 

肥満には悪玉菌も関係する

腸内細菌には善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類がありますが腸内環境が悪化すると悪玉菌が増えます。

この悪玉菌の1つであるグラム陰性菌リポ多糖という物質で細胞壁の外側を構成しています。

そしてリポ多糖が体に吸収されると体内で炎症が起こります

この炎症は脳内でも起こり、食欲を抑えるレプチンというホルモンの効きを悪くします

すると食欲に歯止めが効かなくなり食べる量も増え、肥満につながってしまうのです。

 

この悪玉菌は人工甘味料の摂取によっても増えてしまいます

最近は人工甘味料を添加した飲料が多く出回っています。

この人工甘味料はカロリーゼロと表記するために砂糖の使用をなくし代わりに甘味を添加するために用いられますが、その実態は非常に怖いものです。

代表的なものにスクラロース、アステルパームなどがありますが、その危険性を指摘する声は多いです。

 

2014年のイスラエルの研究チームによると

「3種類の人工甘味料をマウスに与えると善玉菌が減って腸内環境が悪くなり、血糖値が上がる」

と報告されています。

このように人工甘味料の摂取でも悪玉菌が増え、腸内環境は悪化し太りやすい体になってしまいます。

 

痩せやすい体になる肥満の原因 悪玉菌を増やさないために

痩せやすい腸内細菌を増やすためには悪玉菌を少なくして、善玉菌を増やすことが必要です。

善玉菌を増やすためには上記した通り、人工甘味料の摂取は控えなければなりません。

また悪玉菌が増える原因はそれだけではありません。

悪玉菌 肥満

「スーパーサイズドミー」というドキュメンタリー映画を見たことはありますか?

この映画は30日間マクドナルドのメニューを3食食べ続けると体はどうなるかという内容のドキュメンタリーです。

実験を行った男性は30日と持たずにドクターストップがかかり実験を中止せざるをえなくなりました。

ファストフードの問題点は大量に使われる食品添加物も問題となっていますが、「肉」の摂り過ぎも腸内環境には問題です。

 

そもそも善玉菌悪玉菌ではエサにするものが違います

善玉菌は食物繊維やオリゴ糖を栄養とするのに対して、悪玉菌は「タンパク質」を栄養にします。

「肉」は「タンパク質」の宝庫です。

もちろんタンパク質は体に必須な栄養素であるため適量は必要ですが、過剰に摂りすぎると悪玉菌を増やす原因になってしまうのです。

ですから普段からお肉などタンパク質を過剰に摂取している方は食生活から改める必要があります。

善玉菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖の摂取量を増やしましょう。

ただし、食物繊維やオリゴ糖ならいくら食べてもいいかというとそういう訳ではありません。

何にでも「適量」というものがあります。

一番は全体のバランスを取りながらその中でこれらの善玉菌を増やす食材を多めに取り入れるという意識で食事をして下さい。

 

まとめ

「肥満の原因は腸内細菌のせい!?」と題してお伝えしてきました。

食事制限や運動を頑張っているのになぜか痩せないという方は腸内細菌に目を向けているとダイエットの突破口になるかもしれません。

いずれにしてもダイエットに近道はありません。

日々の食事、運動これが基本です。

しかし、これがしっかりできていれば「健康的に」ヤセることができます。

せっかくヤセても不健康な身体になるのでは意味がありません。

腸内細菌から見直して健康的なダイエットをしてください。

 

参考文献

「肥満に付随してみられる、エネルギー回収能力の高い腸内微生物叢」Nature 444, 1027-1031 (21 December 2006)

Tarzan 4/9 2015 No.669

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