膵臓の症状 どんな病気があるの?

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膵臓と言う名前は知っていても、どんな機能があるのかといったことや、悪くなるとどんな症状が出てくるのか、ご存知ない方も多いと思います。

膵臓には、消化酵素を分泌する外分泌機能と、ホルモンを分泌する内分泌機能があります。

膵臓の消化酵素は強力で、3大栄養素である、炭水化物、タンパク質、脂肪を全て消化する力があります。

内分泌機能であるホルモンには、有名なものではインスリンがあります。

インスリンは細胞内にグルコースを取り込むことで血糖値を下げる役割を持っており、これが欠乏すると糖尿病になります。

その他にも血糖値を上げるホルモン、それら血糖値のコントロールをするホルモン自体の分泌を抑えるホルモンなど、血糖値のコントロールに欠かせない臓器です。

何らかの影響により、膵臓の機能が低下すると上記の作用が低下もしくは失われ、それとともに様々な症状が出現します。

その症状にどのようなものがあるかということは、ご存知ない方も多いのではないでしょうか。

 

そこで今回は、膵臓の病気とその時に出てくる症状についてお伝えしていきます。

 
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膵臓の病気と症状 急性膵炎

急性膵炎は、膵臓の消化酵素が自らの膵臓自体や、体全体を自己消化してしまう病気です。

男性ではアルコールの多飲、女性では胆石が原因となっていることが多いです。

症状は軽度なものから重度なものまでありますが、重症では自己消化によって生じた化学物質やサイトカインが全身に回り、呼吸不全、急性じん不全ン、ショック状態になり重症化の原因となります。

 

急性膵炎の詳しい症状について解説していきます。

多量に飲酒した後に、持続的に上腹部痛、背中の痛み、発熱、吐き気、おう吐、胸のむかつき、食欲低下などがあります。

お酒を飲んだ後でなくとも、油分の多い食べ物を食べた時や、特に誘引なく痛みが出ることもあります。

膵臓の位置はこちらです。

膵臓症状痛み 病気

ちょうど膵臓があるのが上腹部といわれるところです。膵臓は中心から左側に位置しているため、左上腹部が痛むこともあります。

ちなみに膵臓は、膵頭部、膵体部、膵尾部の3つの部位に分けることができます。

膵臓症状痛み

上腹部、左上腹部の位置もご紹介しておきます。

膵臓症状痛み 場所

上腹部とは上図で②のあたり、左上腹部は③のあたりです。

 

また、膵臓はお腹の中の深い位置にあるため、お腹ではなく背中に痛みを感じることもあります。

この痛みは胸膝位(きょうしつい)によって軽減します。

胸膝位はうつ伏せで膝を曲げた状態です。下図をご参照ください。

膵臓症状 胸膝位 痛み

痛みはお腹を押さえると強くなり、押さえるとお腹が硬くなります。これを筋性防御と呼びます。

その他の症状として、呼吸は浅く早くなり、おしっこが出にくくなります。

 

膵臓の消化酵素が血液中に流れ出すと、全身に症状が出ます。

腎不全、呼吸不全、播種性血管内凝固症候群などにより重症化します。

 
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膵臓の病気と症状 慢性膵炎

慢性膵炎は急性膵炎と同様に、アルコールや胆石が原因となっていることが多いです。

慢性膵炎は進行性の疾患、つまりだんだんと症状が悪化していく病気です。

慢性膵炎には代償期と非代償期の2つに分けられます。

代償期は膵臓の内・外分泌機能がまだ維持できている状態ですが、非代償期になると不可逆的に病気が進行してしまいます。

 

では慢性膵炎の症状について解説していきます。

代償期では慢性的な腹痛(上腹部痛、背中の痛み)、腹部を押した時の痛みなどがあります。

この症状は急性膵炎と似たような症状で、その症状を繰り返すのが慢性膵炎です。

 

一方、非代償期では内分泌機能である消化酵素の分泌が滞るので、食物の消化ができず下痢になったり、脂肪便が出るようになります。

また外分泌機能の低下により、糖尿病を発症しやすくなります。

糖尿病によって糖尿病性神経症・網膜症・腎症、口渇など様々な症状が出てきます。

栄養の吸収不良、糖尿病によって、体重減少がおきます。

ただし一般的に非代償期では、腹痛は減少することが多いです。

 

膵臓の病気と症状 自己免疫性膵炎(AIP)

自己免疫性膵炎が発症する原因として、自己免疫疾患の関わりが考えられています。

慢性的に進行していく病気です。

発症するのは高齢男性に多く、膵臓が腫れたり、膵臓内の管が狭くなったります。

 

自己免疫性膵炎の症状についてです。

症状は黄疸、上腹部の不快感、あるいは糖尿病の発症や悪化があります。

 

膵臓の病気と症状 膵癌

膵癌は高齢者に発症しやすいです。

早期発見が難しいため、症状が出て気付いたときには癌が進行していることが多いです。

慢性膵炎や糖尿病、喫煙などによって、膵癌を発症しやすくなります。

 

膵癌の症状について解説していきます。

膵癌の早期発見しにくいのは、初期症状が出にくいためです。

最初の症状としては、腹痛、黄疸、腰や背中の痛みから出てくることが多いです。

消化不良による下痢便や脂肪便、体重減少などの症状が出てくることもあります。

糖尿病の発症も一つの指標になります。

糖尿病が急に発症したり、重症化したときには膵癌を疑う必要があります。

その他の症状として、吐き気、嘔吐、食欲低下、かゆみなどもあります。

 

まとめ

膵臓の病気と症状についてお伝えしてきました。

膵臓は内分泌機能と外分泌機能があるため、症状も多岐にわたります。

消化や血糖値の調節など、生命維持に欠かせない機能を有しているため重症化している場合、重篤な症状へと発展することもあります。

膵臓の辺りが痛むような症状が出た場合は、早めに病院を受診するようにしてください。

膵臓の位置はこちらの記事をご参照ください。

参照)膵臓の位置を図で解説

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