胃潰瘍、胃がん両者の関係 症状の違いはあるのか解説

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現代はストレス社会と言われて久しいです。

胃潰瘍と言えば、ストレスの代名詞と言っても良いぐらい、精神的なストレスとの関連性が指摘されています。

そして胃潰瘍に一度なったことがある方は、胃潰瘍から胃がんに発展してしまうことが無いかどうか、気になるのではないでしょうか?

胃潰瘍と胃がんは同じ胃で起こる病気として代表的なものですから、両者の関係性を気にするのも当然でしょう。

そこで今回は、胃潰瘍と胃がんの関係について、症状の違いや鑑別診断の方法を交えつつ解説していきます。

 
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胃潰瘍から胃がんになるのか?胃潰瘍の癌化について

胃潰瘍と胃がんは言うまでもなく、「胃」で起こります。

まずは胃の位置を画像で確認しておきましょう。

胃潰瘍胃がん関係 違い見分け方 鑑別

その他の臓器を含めた胃の位置関係も見ておきましょう。

胃潰瘍 胃がん 関係 違い 見分け方 鑑別

胃は画像のようにみぞおちのやや左側から、中央にかけて位置しています。

 

気になる胃潰瘍と胃がんの関係ですが、この両者を関連づけるのがピロリ菌です。

ピロリ菌が胃潰瘍の原因となることは、どこかで聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。

ピロリ菌はpH1~2の強酸のなかでも生きることができる、特殊な菌です。

実はこのピロリ菌は、胃がんの発生にも関係しているのです。

 

ただしピロリ菌に感染しているからと言って、必ず胃がんになるかと言うと、そうではありません。

そもそも、日本人で40歳以上の人のうち、70%はピロリ菌に感染していると言われています。

ですが、ピロリ菌に感染していない人の中で、胃がんになる人がほとんどいないことから、やはりピロリ菌は胃がんを引き起こす原因になり得ると言えます。

 

つまり、胃潰瘍と胃がんはどちらもピロリ菌に感染することによって、発症の可能性が高くなるという点で関係があるのです。

 

では胃潰瘍がそのまま胃がんになるかというと、すぐにはなりません

ですが胃潰瘍を繰り返して、胃粘膜の損傷が続くとそれが、がん化する可能性はありますので、繰り返す胃潰瘍や胃炎には注意しなければなりません。

 
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胃癌と胃潰瘍 違いの見分け方は? 症状の出方から解説

実は胃がんと胃潰瘍を症状の出方から見分けるのは難しいです。

胃がんと胃潰瘍どちらも似たような症状を出します。

具体的な症状を以下に挙げていきます。

・食欲低下

胃がんや胃潰瘍によって食べ物の通過が悪くなり、吐き気やおう吐を起こし、食欲がなくなります。

・体重低下

食欲低下や嘔吐によって痩せていきます。胃がんの場合、がんに栄養を取られることでも痩せていきます。

・吐血・下血

がんや潰瘍から出血が起こり、それが口や肛門から出てきます。

・便の色が黒くなる

血液が胃酸に触れて酸化すると黒くなります。

それが腸に流れていき、便とともに出てくることで便の色が黒くなります。

・腹痛

胃がんでも胃潰瘍でも胃の周辺や、ヘソの辺りに痛みが出ます。

 

このように胃がん、胃潰瘍に共通する症状は多いです。

唯一違いがあるとすれば、がんはしこりのように硬いものを、体表から触れられる場合もあるので、胃の周辺を擦れて硬いしこりがあれば胃がんの可能性があります。

ただし、しこりが体表から触れられるようになるのは、ある程度がんが進行してからです。

 

胃潰瘍と胃がんを鑑別するには?

胃潰瘍や胃がんの検査には、昔から行われているバリウム検査があります。

しかし、より正確に鑑別診断を行うために、内視鏡検査も行います。

胃の内視鏡検査には2つの方法があります。

1つは口から内視鏡を入れる経口内視鏡検査(けいこうないしきょうけんさ)

もう1つは、鼻から内視鏡を入れる経鼻内視鏡検査(けいびないしきょうけんさ)です。

経鼻内視鏡検査は、鼻から内視鏡を入れる検査法で、従来の口から内視鏡を入れるものと比べて、さまざまな利点があります。

では、経鼻内視鏡検査の利点を紹介していきます。

・鼻から入れることで、喉の奥に内視鏡が当たりにくく、咽頭反射(オエッとなる感じ)を起こしにくく検査ができる

・鼻腔に麻酔をするだけなので、検査直後にも飲食が可能になる

・口がふさがらないので、検査中に医師などと会話ができる

などの利点があります。

一方で経鼻内視鏡検査にはデメリットもあります。

・スコープが経口のものよりも細いので、内視鏡での治療が難しい

・カメラの質が経口の物と比べて劣り、見える範囲が狭くなる

などです。

デメリットもありますが、検査を受ける患者側からすると、検査中の苦痛が少ないため、経鼻内視鏡の方が負担が少ないです。

また内視鏡検査はバリウム検査と違い、映像で胃の中を確認できるので、胃潰瘍や胃がんを診断するのに優れた検査法です。

 

まとめ

「胃潰瘍、胃がん両者の関係 症状の違いはあるのか解説」と題してお伝えしてきました。

胃潰瘍、胃がんはともにピロリ菌が発症の原因になること、出てくる症状に大きな違いがないこと、検査のためには内視鏡検査が有効なことなどが、お分かりいただけたのではないでしょうか。

「胃がキリキリする」という言葉は、「ストレスがたまってどうしようもない」という言葉と同義に使われることもあります。

胃に出てくる症状はストレスのが溜まっているという警告症状とも言えます。

一度病気になると、それを治療するのは大変ですし、特にがんは命にも係わります。

胃の痛みや不調がある場合は、まずは病院で検査して、特に悪い病気でなければ、なるべくストレスがたまらないような生活習慣と、ストレスを発散することのできる楽しみを見つけることも大切です。

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