背中の痛みは膵炎や膵臓ガンが原因かも⁉︎病気や症状を解説

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背中の痛みは軽いものでも、治療すべき病気が隠れていることがあります。

背中の痛みの原因を明らかにするには、

痛みの場所、いつから痛むか、痛みの種類(鈍い痛みや刺すような痛み)、痛みに伴う症状があるかどうか、あればどのような痛みかといたことを知ることが大切です。

これらを自覚し、病院を受診するときには、医師に伝えられるようにしておくと、正確に診断してもらいやすくなります。

 

背中の痛みの原因は、

筋肉の損傷やコリが原因のもの、骨・関節が原因のもの、ストレスなど精神的な要素が原因のもの、そして内臓が原因のものがあります。

 

内臓からくる背中の痛みには、膵臓の病気が原因となっている可能性があるのをご存知でしょうか。

膵臓は、強力な消化液を分泌したり、血糖の調整をするなど様々な機能を持っています。

糖分の多い食べ物をたくさん食べる現代においては、酷使されやすい臓器です。

 

そこで今回は、膵炎や膵臓ガンなど膵臓の病気が原因となって起こる背中の痛みについて解説していきます。

 
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膵臓の病気は背中にくる 膵臓の位置とは?

膵臓は第1から第2腰椎の前面に位置する臓器で、後腹膜に固定されています。

つまり背中側から近いところに位置している臓器です。

そのため、膵臓の病気では背中側に痛みが出やすくなるのです。

では、詳しい膵臓の位置を解剖図を用いて見てみましょう。

膵臓はこちらです。

背中の痛み膵炎 膵臓癌

 

背中の痛み 膵炎 膵臓癌

十二指腸の間に膵頭部がはまるように位置しています。(黄色が膵臓、肌色が十二指腸、緑色が胆のう、茶色が脾臓です)

膵臓は、膵液という消化液を十二指腸に分泌しています。

この消化液は強力で、三大栄養素である炭水化物、タンパク質、脂肪の全てを分解することができます。

また、膵液はアルカリ性なので、胃酸を中和し十二指腸より先にある小腸や大腸が胃酸で荒れることがないようにしています。

膵臓の病気では、この強力な消化液が自らの細胞に向けられることもあり、自己消化が起こる危険性があります。

詳しくは後述していきます。

 

膵臓のもう一つの重要な機能は、血糖の調節です。

血糖値を下げるインスリン、血糖値を上げるグルカゴン、インスリンとグルカゴンの分泌量を抑えるソマトスタチンは、全て膵臓から分泌されるホルモンです。

現代は食べ物にあふれており、食べ過ぎで血糖値が上がることが多いです。

血糖値を抑えるためにインスリンが大量に分泌されます。

インスリンを出し続け酷使された膵臓はやがて、インスリンの分泌が悪くなり血糖のコントロールができなくなります。

こうして起こるのが、糖尿病です。

 
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右背中、左背中の痛み 膵臓ガン、膵炎の痛みは左右どちらに出る可能性もある

上記の図のように膵臓の位置は後腹部の中央からやや左寄りにあります。

ですから、膵臓の病気では、左背中に痛みが出ることが多いのですが、膵頭部などでの病変では、右側に痛みが出ることもあります。

背中の痛み 膵臓

痛みが出る高さは、第1、2腰椎の周辺です。背中の真ん中あたりです。

背中側から見た膵臓の位置を図で確認してみましょう。

背中の痛み 膵臓 膵炎 膵臓癌

膵臓の病気の場合、この周囲に痛みが出やすいです。

膵臓の病気で代表的なものに、膵炎膵臓ガンがあります。

 

背中の痛みと膵炎

膵炎には急性膵炎慢性膵炎があります。

 

急性膵炎は、男性ではアルコールの大量飲酒女性では胆石によって起こることが多いです。

膵臓の中で、酵素が異常に活性化されてしまい、自らの膵臓や周囲の臓器を溶かしてしまう病気です。

重症例では全身に症状が及び、ショック、呼吸不全、急性腎不全などにより多臓器不全に陥ることもあります。

 

慢性膵炎もアルコールや胆石が原因となって起こることがあります。

アルコールが原因となるのは、男性に多く、女性では原因不明の特発性のものが多いです。

慢性膵炎が起こる原因ははっきりと解明されていませんが、繰り返しの飲酒によって膵臓の細胞が痛みんだり、膵臓に結石ができやすくなり、発生するのではないかとされています。

慢性膵炎では、病気の経過とともに症状が変化していきます。

初期には、膵臓の痛みとして背中の痛みやお腹の痛みが感じられます。

病気が進行すると、このような痛みは無くなっていき、代わりに、膵液が分泌されなくなり、消化が出来ず、下痢や脂肪便が出るようになります。

また、膵臓から分泌されるホルモンも少なくなり、血糖の調整ができなくなるので、糖尿病も発症しやすくなります。

 

背中の痛みと膵臓ガン

膵臓ガンは早期発見が難しいガンで、症状が出てきた時には進行ガンとなっており、予後不良です。

高齢者に発症しやすく、喫煙や糖尿病があると、より発症しやすくなります。

主な症状は、背中の痛み以外に、黄疸、腹痛、体重減少、下痢・白色便などがあります。

 

膵臓は後腹膜に固定されているため、部位によっては手術による腫瘍の摘出が困難なこともあります。

しかし、切除可能であれば、手術により切除されます。

切除が難しい部位であれば、化学療法が選択されます。

 

背中の痛みと吐き気は急性膵炎の症状

急性膵炎の場合、背中の痛み以外に、上腹部痛、発熱、吐き気、嘔吐などがあります。

急性膵炎は大量飲酒後に起こることがありますので、飲酒後に痛みとともに吐き気がある時には、急性膵炎が疑われます。

 

急性膵炎と診断された場合は、基本的な治療として絶食、輸液(点滴)、除痛(痛み止め)、呼吸・循環状態のモニタリングが行われます。

重症例では、それに加えて、抗菌薬の投与や、蛋白分解酵素阻害薬の投与などが行われます。

急性膵炎でも重症化すると死亡するケースもあるので、重症化するかどうかの見極めが重要です。

 

膵臓が原因の背中の痛み どんな痛みが出るか?

膵臓の病気で出る痛みの特徴をお伝えします。

急性膵炎、慢性膵炎の初期には、圧痛(圧迫すると痛む)、圧迫すると筋肉に力が入る、といった症状が現れます。

また膵炎による痛みは、胸膝位(きょうしつい)で軽減することが知られています。

胸膝位とは膝を抱え込むような格好です。

図で確認してみましょう。

胸膝位 膵臓 背中の痛み

 

膵臓の検査法にはどんなものがある?

膵臓の病気で行われる検査として代表的なものは、

血液検査

腹部CT

腹部超音波

核磁気共鳴胆管膵管撮影(MRIによる検査)

内視鏡検査

などがあります。

 

まとめ

背中の痛みと膵臓の病気について解説してきました。

膵臓は食物の消化や、血糖値のコントロールなど、体にとって重要な働きを持った臓器です。

膵臓の病気では、これらの機能が失われたり、低下してしまいます。

背中の痛みとともに、膵臓の病気を疑う症状がある場合は、専門医を受診して診察を受けるようにしてください。

特に膵臓の細胞は一度損傷すると、回復することができませんので、早めに対応するようにしてください。

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