便秘、下痢と痔のカンケイ。いつ病院に行くべき?

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痔はできる場所によっては、地獄のような痛みになります。

男性に多いイメージですが、実は女性にも意外と多いのが痔です。

今回は痔の種類、原因、対処法そしてどのような状態だと病院を頼った方がよいかについてお伝えしていきます。

 

実は女性で痔に悩まれる方の多くは便秘になられていることが多いです。

 

当院にご来院される患者さんでも便秘に悩まれている方は痔をお持ちのことがしばしばあります。

 

男性は「痔です」とか「前、手術しました」など割と気軽にお話になってくれる方が多いですが、女性の場合は恥ずかしそうに「実は…」と話されることが多いです。(というか女性は隠していることの方が多いと思います)

 

痔でもちょっとしたものであれば薬で治まることもありますが悪化すると手術が必要になることもあります。

 

手術が必要になってしまう前に自分でできる対処法について知っておきましょう。

 

まずは「痔」について解説していきます。

 
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痔ってどんなもの?便秘になるとできる?

痔には3つの種類があります。

痔核(じかく)、裂肛(れっこう)、痔瘻(じろう)です。

 

痔核はいわゆる「いぼ痔」と呼ばれるものです。

直腸と肛門の境目を歯状線と呼び、この歯状線より直腸側にできる痔核を内痔核、肛門側にできる痔を外痔核と言います。(下の画像参照)

内痔核 外痔核

 

内痔核は内肛門括約筋という所にできますがここには痛覚がありません。

ですからここに痔ができて出血が起こったとしても痛まないのです。

しかし外痔核のできる外肛門括約筋には痛覚があります。

 

ですから痔が大きくなり炎症が始まると痛みだしてしまいます。

 

 

2つ目の裂肛ですがこれはいわゆる「切れ痔」です。

裂肛

これが女性に多い痔です。

便秘等で便が硬くなった状態で無理にいきんで絞り出そうとして歯状線より外側のところが切れることで発生します。(上の画像参照)

出血は痔核(いぼ痔)ほど起こらないもののかなりの激痛が走ります。

敏感な部分なので痛みは強く排便のたび痛むのでついついトイレに行くのを我慢してしまいがちです。

しかしそうなると便秘はより進行して便がより硬くなるので、また切れてしまうという悪循環に陥りがちです。

 

3つ目は痔瘻です。これはいわゆる「あな痔」と呼ばれるものです。いぼ痔や切れ痔に比べてなじみのない名前かもしれません。

痔瘻

しかし結構怖い痔です。

これは直腸と肛門の境目の歯状線のところにくぼみがあるのですがそこに便が溜まり炎症や膿が出てきてしまう状態です。(上の画像参照)

 

また状態によっては歯状線のくぼみのところからお尻の肛門以外の皮膚にバイパスができてしまいます。

すると便が漏れてきたりすることがあります。

そうなると臭いも気になりますし下着も汚れてしまいます…恐ろしい痔ですね。

 

続いて痔のタイプの判別法についてお伝えしていきます。

 
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アナタの痔はどの種類?見分け方を解説

続いて痔の種類別の主な症状をお伝えしますので、自分の痔の種類はどれか見分けましょう。

 

まずは痔核(いぼ痔)の特徴です。

便が出るときに何かが一緒に出てくる感じがする

残便感がある

排便時にボタボタ血が落ちる

 

裂肛(切れ痔)の特徴です。

便をふくときトイレットペーパーに血がつく

便秘で便がかため

排便時に激痛がはしる

 

痔瘻(あな痔)の特徴です。

肛門の近くにしこりがある

肛門の近くが腫れたり熱がある

下着に便や膿がつく

 

それぞれこのような特徴があります。

痔の可能性がある方は自分の症状と照らし合わせてどのタイプの痔か判別してみて下さい。

 

次にそれぞれの種類別に痔の対処法を知っておきましょう。

痔にならないためのセルフケア

薬で治す場合は座薬や軟膏がありますがここでは薬に頼らないセルフケア方法についてお伝えしていきます。

 

まず痔ができる原因ですがこれは痔の種類によって異なります。

 

痔核(いぼ痔)は直腸がうっ血することによって起こります。

血液は重力に従って下の方に移動するので立っていても座っていても血液は下に溜まりがちになります。

さらにしゃがんだり中腰の恰好が多いお仕事をされている方はお腹の圧力が余計に高まりやすいのでいぼ痔になりやすいです。

 

 

裂肛(切れ痔)の原因ですが、これは便秘などにより便が硬くなってしまい、それを出すときに表皮を傷つけることが原因です。

直腸と肛門の境目の歯状線の少し外側のところは弾力が乏しく傷つきやすいところです。

ここを硬い便が繰り返し通ることで傷がつき裂肛(切れ痔)につながります。

 

 

痔瘻(あな痔)は直腸と肛門の境目の歯状線にある小さなくぼみに下痢便が入り菌に感染することが原因です。

このくぼみは小さいので通常の便が入り込むことはないのですが下痢便を繰り返しているとこの中に入ってしまい痔瘻(あな痔)につながります。

 

ではどのよう対策を取れば良いのでしょうか。

 

セルフケアとしてできることは

①トイレでのいきみは必要最小限に

いきみについては便秘に「いきみ」は禁物!こちらを参考にしていきまずに排便する方法を身に付けてみて下さい。

②裂肛(切れ痔)には便秘の改善を

便秘の方は水分の摂取方法を間違えている方が多いです。

まずは便秘を改善する水分摂取。こんな方法があります。をご覧になってみてください。

③痔瘻(あな痔)は下痢の改善を

下痢については順次アップしていきます。

④入浴で身体を温めて血流を改善

水圧は深いところほど強くなりますので昼間に直腸にうっ血した血液を心臓の方へ戻してくれます。

また体を温めることで血液の循環も良くなります。

温める時はアツアツのお湯ではなく少しぬるめのお湯の方が芯まで温もります。

病院に行く基準 セルフケアだけで対応するのはキケン!

痔はセルフケアでもある程度改善する場合がありますが、重症化したものをずっとセルフケアだけで対応しようとするのはやめておいた方が良いです。

 

病院に行くのが恥ずかしくてもきちんと治療してもらっておいた方があとあとのためです。

 

ですが、いつ病院に行ったらいいのか迷われるところだと思います。

 

ですのでここでは病院を受診すべき時の基準を2つお伝えしておきます。

①便に血が混ざっている

便器の中に血が飛び散るような方はすぐに病院で診てもらった方がよいです。

そこまででなくても習慣的に便に血が混ざっている場合は病院を受診した方がよいです。

注意しないといけないのは血が混ざっている場合は痔以外の病気が隠れている点です。

代表的なものは大腸ポリープや大腸癌です。

こういった点からも一度病院へ行ってみて下さい。

 

②排便時、残便感や違和感がある

何かが出ているような感じがするときは痔核(いぼ痔)の可能性があります。

これも放っておくと症状が悪化してきます。

上記のセルフケアをやっても改善が認められない場合は病院を一度受診してみて下さい。

まとめ

便秘、下痢と痔のカンケイ。いつ病院に行くべき?と題してお伝えしてきました。

痔の種類や便秘と下痢との関係もお分かりいただけたのではないしょうか。

痔のに悩む方は多いですが恥ずかしさがあったりして病院に行かず自分で対処しようとされる方が多いです。

今日の内容を参考にしていただきセルフケアの方法を実践してみて下さい。

それでも改善が難しい時には病院で診てもらって下さい。

重症化すると手術が必要になることもありますので早めの受診をお勧めします。

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