直腸性便秘について 便意を我慢していると便秘が悪化します。

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朝は時間が無くてバタバタ、仕事に行っても時間に追われ、家に帰ったら夕飯の支度…

トイレに行きたいと思いつつも、おしっこに行くのがせいぜいで排便は後回し。

こういった生活を続けいているとこんな恐い事態になってしまうかもしれません。

現代人は仕事にプライベートに忙しい人が多いです。

忙しいからと言って便意を我慢し続けていると便秘を引き起こすことがあります。

これは直腸性便秘とよばれる便秘の1つの種類です。

 

便意があっても「忙しい」などの理由で我慢を続けていると便が大腸の最後にある直腸に溜まり、直腸から脳に信号が伝わっても、がそれを感じ取りにくくなってしまいます。

また直腸自体もだんだんと感覚が鈍くなってしまいます。

 

こちらが大腸です。

直腸性便秘 大腸

 

直腸はこの部分です。

直腸性便秘 直腸

それを繰り返していると便意自体が分からなくなってしまいます

直腸のある大腸は水分を吸収する機能のあるところですので直腸に便がたまったままでいると便の水分がどんどん奪われてしまいカチカチのうんちになってしまいます。

そうなると余計に出にくくなり便秘が悪化してしまうという悪循環に陥ります

便秘になると本来は排泄される「老廃物」を腸から吸収してしまい全身の健康状態が悪くなる恐い状態です。

このように「便意」がなくなるというのは全身の健康に悪影響を及ぼします

 

ではその「便意」とはいったい何なのでしょうか?

 
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便意が起こるメカニズム こうして便は排泄される

まずは便意はどのようにして起こるのか、どのようにして便が排泄されるのかについて解説していきます。

①食物を食べると胃に流れ込みます。胃に食物の刺激が加わるとそれが大腸(上行・横行・下行結腸)に伝わります。(胃・結腸反射)

お腹が張って痛い原因 大腸

②結腸にある便がS状結腸に送られ一定の量がたまると腸の圧力が高まり、直腸に一気に送られます。すると、直腸が刺激され便意がおこります(直腸反射)。

③直腸からの便意の信号は脊髄→脳と伝わり、今度は脳→脊髄と排便の指令が出されます。

④人は排便のタイミングをコントロールできるのでその時の状況に合わせて排便するか我慢するかを選択します。

 

直腸の最終ゲートには「内肛門括約筋」「外肛門括約筋」があります。

内肛門括約筋は「不随意筋」と呼ばれる意識的には動かせない筋肉です。一方、外肛門括約筋は「随意筋」と呼ばれる意識的に動かせる筋肉です。

ヒトが排便をコントロールできるのは「外肛門括約筋」の働きによるものです。

 

いざ排便するときには、外肛門括約筋をゆるめ「いきみ」とともに腹圧をかけることで行うことができます。

便意が消失してしまっている人は直腸と脳の情報伝達がうまくいかなくなっていたり、直腸の感覚自体が鈍くなっているなどのケースがあります。

 
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便意がなくなるのは内臓が鈍感になるから 鈍感な内臓は便秘をおこす

脳が便意を感じ取りにくくなるのも問題ですが、直腸自体が鈍感になり便意が分からなくなるのも問題です。

腸は中が空洞の筋肉の塊のようなものです。

直腸に便がたまり続けると直腸は常に引き伸ばされた状態になってしまいます。

引き伸ばされた状態が続くと直腸の筋肉はダルダルの「張り」がない状態になっていまいます。

筋肉はある程度の「張り」がないとどのくらい伸びているのか縮んでいるのか筋肉自身が把握できなくなってしまいます。

 

こうして直腸の筋肉は便がたまって便秘になっていてもそれに気付かず脳に指令も送らなくなってしまうのです。

このように直腸は鈍感になり便意はなくなっていってしまいます。

 

便意がなくなる原因は我慢のしすぎと下剤の使い過ぎ

ここまでお伝えしたように便意を我慢し続けると、脳が認識しなくなったり直腸が鈍感になったりして便秘が悪化、さらに便意がなくなるという悪循環に陥ります。

この便意の消失に拍車をかけるのが「下剤の使い過ぎ」です。

 

下剤も立派な「薬」です。薬には必ず「副作用」があります。

特に「アントラキノン系下剤」には注意が必要です。

このタイプの下剤は市販の下剤にもよく使われているものですべての下剤のうち7割以上を占めていると言われています。

この「アントラキノン系下剤」の成分としてはアロエセンナ大黄などが使われており、大腸を刺激して便を押し出す下剤です。

使用時はきゅーっとお腹が動く感じや腹痛を伴うこともあります。また長期に使用を続けると腸がその刺激に慣れ、使用量がだんだんと増えていってしまうこともあります。

 

この下剤の怖いところは「大腸メラノーシス」という、大腸粘膜が黒ずんでしまう状態を招くことです。

「大腸メラノーシス」が起こり黒ずんでいるところは腸管の神経が働かなくなり、その部分は腸の動きがとまってしまうのです。

 

便秘の人にこの大腸メラノーシスができてしまえば便秘が余計にひどくなりますし、腸管の神経に悪影響を及ぼすため便意自体も感じにくくなってしまうのです。

 

どうしてもしんどい時に下剤を用量を守って使うのは必要なこともありますが、このような重大な副作用をもたらす可能性のある下剤を用量を超えて普段から多用することは厳禁です。

 

下剤も種類によっては癖になりにくいものもあります。

病院にかかっている方は主治医の先生に相談してみて下さい。

ここでは便意を回復させるための方法をご紹介しておきます。

 

便意を回復させるためにできること

最近は一般の家庭でも取り付けていることが多くなった「ウォシュレット(シャワートイレ)」ですが、これは肛門の刺激にも有効でうまく使えば便意を回復させることができます。

便意改善 ウォシュレット

 

方法としては食事の後など大腸の反応が起こりやすいタイミングにトイレでシャワーを肛門に充てて刺激していきます。

水圧は痛みを感じない程度で1日に3回を限度として下さい。刺激時間の目安は30~60秒です。

やりすぎは肛門周辺の炎症にもつながりかねませんので注意して下さい。

 

また便意を回復させるには便秘を改善させることが近道ですので小まめな水分摂取は基本です。

水分摂取の方法については便秘を改善する水分摂取。こんあ方法があります。を参考にしてください。

 

あとは体の声に従ってなるべく便意は我慢しないことです。

社会生活を送っていればある程度仕方のない便もありますが、「健康な身体があってこそ」の日々の仕事やプライベートの時間ですので、なるべく便意が来たらトイレに行くことも大切です。

また腸の活動が最も活発になるゴールデンタイムはですので、朝寝坊してバタバタせずに時間に余裕を持って過ごすことで便意も感じ取りやすくなり、家で過ごせる時間帯にゆっくりとトイレに入ることができます。

 

まとめ

「直腸性便秘について 便意を我慢していると便秘が悪化します。」と題してお伝えしてきました。

「便意」も立派な身体からのサインです。

サインを無視し続けるといつか体は不調をきたします。

体の声に従い無理な我慢は避けて「健康第一」の習慣を身に付けて下さい。

朝早起きしたり、ひと工夫加えるだけでも状況は一変することもあります。

今日の記事を参考にして身体を気遣う生活を始めてみましょう。

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