小腸、パイエル板の場所と働きを徹底解説!

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今回は「命の中心」小腸の機能や働き、また小腸の働きを語る上でハズせないパイエル板にについても解説していきます。

今まで小腸のはなしは何度か出てきたことはありますが、「実際はどんなところ?どういう機能があるの?」という疑問にお答えしていこうと思います。

小腸は消化器系ですので、食べた物がたどる経路で説明していきます。

 
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小腸はどんな場所?働きは?

 

まず食べ物が口に入り、食道、胃へと送られていきます。

小腸は胃の次にある臓器です。

小腸は3つのパーツに分かれています。十二指腸、空腸、回腸です。

小腸 パイエル板 場所

こちらは小腸の解剖図です。

 

では、十二指腸から解説していきます。

12の指の腸と書きますが言葉の通り指12本分くらいの長さがあるので、こんな名前がついたようです。

25㎝程度の長さです。

十二指腸の重要な機能は胃酸の中和です。

みなさん疑問に思ったことはないですか?「食べたお肉も溶かしてしまう胃酸で身体が溶けてしまわないの?」って

胃は特殊な粘膜があるため通常は溶けることはないですが、その先の小腸や大腸は酸がかかれば溶けて穴が開いてしまいます。

胃酸はpH2の強酸なのでそのくらい強力です。

 

しかし、身体はうまくできています。

この十二指腸で胃酸を中和してくれるのです。

どのように中和するかというと、肝臓で作られる胆汁と、膵臓で作られる膵液で中和します。

これら2つの消化液はアルカリ性なのです。

胃酸の酸と、胆汁、膵液のアルカリが混ざることで中和され身体に害が無いようにしてくれいます。

 

また、この消化液で炭水化物などの糖質はブドウ糖になり、脂肪は脂肪酸に、タンパク質はアミノ酸という栄養素に分解されていきます。

 

このように重要な働きを持つ十二指腸ですが、トラブルも起きやすいです。ストレスなどがかかり自律神経の乱れが起こると、胆汁や膵液などがうまく放出されなくなり胃酸が中和しきらず十二指腸潰瘍という十二指腸が「ただれた」状態になる病気になってしまうこともあります。

ストレスの溜めすぎには注意が必要です。

 

十二指腸の次にくるのが空腸と回腸です。

空腸と書いて「くうちょう」、回腸と書いて「かいちょう」と読みます。

ここから「命の中心」たるゆえんの栄養の吸収が始まります。

この空腸、回腸は長さにして3~8mほどの長さになります。

腸というのは伸びたり縮んだりするものなので長さは大きく変わります。

 

空腸、回腸の内側を腸壁と呼びますが、ここには絨毛というヒダがところ狭しと並んでいます。

小腸 絨毛

こちらは絨毛の断面図です。

 

さらに絨毛にも小さなヒダがついており、これを微絨毛と呼びます。

なぜ、このような仕組みになっているかというと腸の表面積を広げることで消化した食べ物と接触できる範囲を広げ効率的に栄養を吸収できるようにしているからなのです。

 

この絨毛をきれいに伸ばしていくとテニスコート1面分の広さになると言われているので、どれだけびっしりと絨毛が敷き詰められているかが分かりますね。

 

タイトルにもあるパイエル板があるのはこの小腸の絨毛の谷になった部分です。

ここからは免疫に重要な役割を果たすパイエル板について解説していきます。
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パイエル板はどんな場所にあるの?働きは?

パイエル板は小腸にあります。

小腸の内側の腸壁には絨毛がびっしりありますが絨毛と絨毛の間、谷になったところや絨毛の少ないところにパイエル板は多く存在します。

 

このパイエル板は腸管免疫を担うリンパ節に命令を出し、リンパ節にいるリンパ球が異物を駆逐してくれる仕組みとなっています。

 

パイエル板の働きを詳しくお伝えする前に「免疫」について少し触れておきます。

 

体の中で免疫を担うのは白血球です。白血球はさらに単球、リンパ球、顆粒球という3種類に分けられます。

 

実際に有害な細菌やウイルスが体に侵入してくると「非特異的免疫」と「特異的免疫」という2つのシステムを作動させ、上記の3つの白血球を使って病原体を攻撃していきます。

 

異物が侵入してきたときに、まず働くのが「非特異的免疫」のシステムです。

単球に属するマクロファージと呼ばれる細胞やリンパ球に属するナチュラルキラー細胞(NK細胞)が非特異的免疫のシステムを担います。

マクロファージは異物を「貪食」といってガツガツ食べてしまい、NK細胞は異物を「アポトーシス」という自爆に追いやります。

病原体を食べたり自爆させたり、身体の中ですごいことをしていますよね。

このようにして免疫によって私たちの体は守られています。

 

しかし、この非特異的免疫も突破されてしまうことがあります。

 

ここを突破されたときに働くのがもう一つのシステム「特異的免疫」です。

 

そして、この特異的免疫の活動が活発なのが小腸です。

ここからいよいよパイエル板の話です。

 

小腸にあるパイエル板からリンパ節に指令を送り、病原体が侵入すると特異的免疫の役割を担うT細胞やB細胞に働くように指示を出します。

特異的免疫の特徴は病原体に合わせて抗体を作ることです。

抗体は特定の抗原(病原体)とくっつき除去してくれます。

この抗体は一度作り出すとそれをB細胞が記憶しているので、次に同じ病原体が侵入してきたときもすぐに病原体をやっつけることが出来ます。

一度抗体ができると後はどんどん抗原(病原体)と結びついて攻撃していけるので、効率的に病原体をやっつけていくことが出来ます。

 

 

また、パイエル板での特異的免疫のシステムは特徴的です。

腸壁の上皮細胞にM細胞という病原体を捕まえる役割の細胞がいます。

この細胞のおかげでいち早く抗体を作ることができるという特徴があります。(腸以外ではマクロファージなどが病原体を食べることで情報を得ていきます)

そうして素早く得た情報でB細胞が抗体を作り出し、相手の弱点を的確について病原体をやっつけていきます。

 

腸には身体にとって良い働きをする腸内細菌も多くいます。腸内に生息する腸内細菌は1000兆匹ともいわれています。

その中から的確に病原体をやっつけるためにこのような特異的免疫のシステムが小腸のパイエル板に備えられているのでしょう。

パイエル板ってすごいところですね!

まとめ

小腸、パイエル板の場所と働きを徹底解説!と題してお伝えしてきました。

小腸の場所や働きについてお分かりいただけたでしょうか?

ナマコなどの原始的な生物は脳が無くても口と腸、肛門があるだけで生存しています。

ナマコって脳が無いんですよ!知ってました?

そのくらい腸っていうのは重要です。脳よりも重要かもしれませんね。

 

「パイエル板」という名前は初めて聞いたという方も多いかもしれません。

しかし、腸という身体の入り口で病原体の侵入を防いでくれている重要な器官です。

ちなみにパイエル板が発見されたのは1677年でパイエル板という名前は発見者のスイス人医師のパイエルさんの名前から付けられたものだそうです。

パイエル板という名前は聞きなれなくても歴史は意外と古いですね。

小腸の状態を良くすることはパイエル板の状態を良くすることに繋がります。

腸を気遣い、健康な身体を目指しましょう。

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