鼠径部の場所と痛み!鼠径ヘルニア(脱腸)の手術費用、痛みを解説

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鼠径部(そけいぶ)と聞いてどこのことかお分かりでしょうか。

足の付け根のあたりのことを鼠径部と呼びます。

そこに起こるヘルニアのことを鼠径部ヘルニアと言います。

 

ヘルニアとは、体の組織のスキマに臓器や組織が出て、挟まってしまった状態のことを言います。

ヘルニアといえば椎間板ヘルニアが有名ですが、これは背骨の間にある椎間板が本来の位置からはみ出して、神経などを圧迫することで、痛みや痺れなどの症状が出現する病気です。

鼠径【そけい】部のヘルニア脱腸とも呼ばれ、腸が本来の位置から逸脱してしまう病気です。

鼠径部ヘルニアは、鼠径ヘルニア大腿ヘルニアに分けられ、鼠径ヘルニアはさらに外鼠径ヘルニア内鼠径ヘルニアに分けられます。

少々ややこしいですね。

鼠径ヘルニアは重症化すると、腸管壊死【ちょうかんえし】を引き起こし、命にかかわることもあるため、緊急手術が必要なケースもあります。

手術となるとどのくらいの費用がかかるの?と不安になる方も多いと思います。

また鼠径ヘルニアの手術後に、痛みやその他の合併症があるのか気になる方もいらっしゃると思います。

 

そこで今回は、鼠径ヘルニアの手術費用や手術後の痛みや腫れ、合併症にどのようなものがあるのか解説していきます。

 
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鼠径部の場所を図でチェック!

まずは、鼠径部の場所を図で確認してみましょう。

42458764 - medical accurate illustration of the inguinal ligament

鼠径部は上図で赤丸で示したところです。

腸骨と恥骨の間にあるのは鼠径靭帯です。

体表からみると、股関節を曲げた時にシワができるところが鼠径部で、ビートたけしさんのギャグのコマネチをする時に手を当てているあたりです。

鼠径ヘルニアもこの周囲で起こります。

 
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鼠径ヘルニアの手術費用 どのくらいの料金が必要か?

鼠径ヘルニアは最近では、日帰り手術も可能となっています。

鼠径ヘルニアの手術費用は総額で、20万円前後の費用がかかります。

しかし、この手術には保険が適応されます。

ですから3割負担の方であれば、おおよそ4〜7万円程度の自己負担額がかかると考えておくとでしょう。

鼠径ヘルニアは急に発症することもある病気ですから、手術が必要な時には、やはり医療保険があると助かりますね。

 

なお、入院期間は短い方が費用は安くなる傾向にあります。

ですから、なるべく費用を抑えたい方は、日帰り手術を行っている病院を探すことが賢明です。

しかし、鼠径ヘルニアの種類によっては日帰り手術が難しい場合もあるため、担当の医師としっかり話をしておく必要があります。

 

鼠径ヘルニアとは?どんな種類があるのか?

続いて、鼠径ヘルニアにはどのような種類があるのかを解説してきます。

冒頭でも少しお伝えしましたが、鼠径ヘルニアは鼠径部ヘルニアの1つで、他に大腿ヘルニアがあります。

今回は、鼠径ヘルニアと大腿ヘルニアの両方について解説していきます。

まず、鼠径ヘルニアは外鼠径ヘルニアと内鼠径ヘルニアに大別されます。

この2つのヘルニアのうち、外鼠径ヘルニアの発生頻度の方が高く小児で鼠径ヘルニアを発症する場合は、ほとんどが外鼠径ヘルニアで、成人でも70%程度がこれに該当します。

 

鼠径ヘルニアの種類 外鼠径ヘルニア

外鼠径ヘルニアを発症しやすいのは、乳幼児期の男の子もしくは、40歳以上の男性です。

外鼠径ヘルニアと内鼠径ヘルニアの違いは、下腹壁動静脈の外側から、あるいは内側から腸が出てきているかによります。

つまり外鼠径ヘルニアでは、下腹壁動静脈の外側から腸が出てきいるということです。

鼠径ヘルニアがおこると、鼠径部はボコッと腫れたように膨らみます。

ちなみに、小児に外鼠径ヘルニアがおこるときは、右側で発生することが多いという特徴があります。

 

鼠径ヘルニアの種類 内鼠径ヘルニア

内鼠径ヘルニアは、太り気味の中高年男性に発症しやすいです。

上記したように内鼠径ヘルニアでは、下腹壁動静脈の内側から腸が出てきます。

内鼠径ヘルニアと外鼠径ヘルニアのどちらか判定するには、手術を行うまでわからないことも少なくありません。

ただし、この両者を区別することは治療していく上ではあまり必要のないことなので、そこまで気にする必要はありません。

 

内・外鼠径ヘルニアの手術はメッシュ法と呼ばれる方法が一般的です。

これは、メッシュ素材やパッチなどの人工的な補強材を使用して、腸が出てくる原因になった場所を塞ぐ手術法です。

 

大腿ヘルニア

大腿ヘルニアは中高年の女性に発症しやすいです。

これは静脈の通り道である大腿輪に腸が入り込み、ヘルニアを起こす病気で、自然治癒することはなく手術が必要になります。

大腿ヘルニアは鼠径ヘルニアに比べて、痛みが出やすいという特徴があります。

また、鼠径ヘルニアは上前腸骨棘と恥骨を結んだ線(鼠径靭帯があるところ)の上側で腫れが出ますが、大腿ヘルニアはその下側で腫れが出るという特徴があります。

 

鼠径ヘルニアの術後の痛み!どのように対処する?

ヘルニア手術の合併症には、痛み、感染、漿液腫【しょうえきしゅ】などがあり比較的合併症の多い手術です。

手術後の痛みは程度の差はあれ、避けられないものです。

ですがそれを我慢するのではなく、痛み止めによってコントロールした方が日常生活への復帰も早くなります。

鼠径ヘルニアの手術では、日常生活や座り仕事など運動負荷の軽いものであれば、退院してすぐに復帰することも可能です。

しかし手術をした体は、少なからずダメージを受けていますので、数日は休養を取ることが望ましいです。

 

また、歩き回るような仕事や重労働の仕事は、腹圧がかかりやすいためしばらくは避けるべきです。

この辺りは手術を担当した医師と、しっかり相談して決めましょう。

 

手術の翌日や2日後までは痛み止めの薬を服用し、痛みがひどくならないように処置を受けることが多いです。

手術の痛みはだいたい3日くらいすると、ある程度引いてきます。

そして、1週間経つ頃には抜糸が可能になります。

 

鼠径ヘルニアは腫れのように見える?鼠径ヘルニアの診断

上記したように鼠径ヘルニアでは、上前腸骨棘と恥骨を結んだ線(鼠径靭帯のところ)の上側に膨らみが出現し、大腿ヘルニアでは下側に膨らみが出現します。

ですから、鼠径ヘルニアの特徴は図のようになります。

鼠径ヘルニア手術費用痛み

これに加えて鼠径ヘルニアの膨らみは、腹圧に大きく影響を受けます。

そのため、立つと膨らみが出現、もしくは大きくなり、臥位(横になる)になると膨らみが消失します。

ただし、ヘルニアが嵌頓【かんとん】に陥ると、臥位になっても膨らみが消失せず痛みや発赤、嘔吐、排便・ガスの停止などが起こります。

こうなると、緊急手術が必要なこともある重篤な状態に陥ります。

 

鼠径ヘルニアの診断では、視診(見た目の診察)と触診(体に触れる診察)がとても重要です。

鼠径ヘルニアの疑いで病院にかかった時には、鼠径部の診察が行われますので、知っておきましょう。

 

鼠径ヘルニアの術後の違和感への対応の仕方

鼠径ヘルニアでは1%以下の確率で再発することもあります(メッシュ法の場合)。

メッシュ法でない、組織を縫い合わせるタイプの手術法では、再発率はより高いと言われています。

ですから、再発には注意が必要です。

また、反対側での鼠径ヘルニアがおこる可能性もありますので、鼠径部の違和感や腫れ、痛みには注意が必要です。

気になる症状があれば、早めに手術をした病院に受診しましょう。

 

術後の運動はしていいの?

鼠径部は解剖学的に複雑な構造をしています。そのため腹圧がかかると抵抗力が弱く、鼠径ヘルニアのような病気にもなりやすいのです。

手術後すぐに運動を行うのは避けたほうが良いのは上記した通りで、術後3週間程度してから運動が許可されることが多いです。

術後早期はまだ組織が安定していないので、このように3週間程度の期間をおくようにしている医師が多いのです。

 

いずれにしても、術後の運動に関しては医師の指示に従う必要があります。

主治医とよく相談してから運動を開始するようにしましょう。

 

まとめ

鼠径ヘルニア(脱腸)の手術費用や術後の痛み腫れ、合併症について解説してきました。

鼠径ヘルニアは最初は何か腫れている程度かな?ということもあります。

しかし、重症化すると腸管壊死や腸管に穴が開くなどして、命にかかわる状態になることもあります。

鼠径部の腫れや痛みなど気になる症状がある時は、早めに専門医を受診することをお勧めします。

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