潰瘍性大腸炎は完治するのか?食事から改善の道を探る

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潰瘍性大腸炎という病気をご存知ですか?

これは大腸の粘膜に炎症がおき、それが潰瘍(局所的な組織の欠損)やびらん(組織欠損が潰瘍に比べて軽いもの)を引き起こす病気です。

大腸は便を作るための器官です。

便は体にとって不要なものです。

潰瘍性大腸炎では下痢となることが多いです。

便秘と違って、下痢になると便は体の外に排泄されます。

しかし、正常な排泄とは言えません。

腸の不調は全身の健康状態を大きく左右します。

 

そこで今回は、潰瘍性大腸炎がどんな病気でどんな治療法があるのか、特に家庭でできる食事療法を中心にお伝えしていきます。

 
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潰瘍性大腸炎とはどんな病気?

潰瘍性大腸炎はその名の通り大腸で起こります。

まずは大腸の位置を確認しておきましょう。

こちらは消化器全体の画像です。

潰瘍性大腸炎 完治 食事 消化器

 

大腸はこの部分になります。

潰瘍性大腸炎 完治 食事

大腸は小腸を取り囲むようにお腹のまわりをぐるっと囲んでいます。

 

潰瘍性大腸炎の主な症状は腹痛下痢で、下血(肛門から血液が出ること)のある人もいます。

この潰瘍性大腸炎は分類の仕方が3つあります。

①炎症が起こる部位別の分類

②病気の経過による分類

③重症度による分類

以上の3つに分類されます。1つずつご説明していきます。

 

①炎症が起こる部位別の分類

潰瘍性大腸炎は直腸から病気が始まり連続して小腸の方へ炎症が広がっていきます。

この炎症は広がり方で3つに分類され、直腸型、左側大腸炎型、全大腸炎型に分類されます。

画像で確認してみましょう。それぞれ赤色のところが炎症が起きている部位です。

 

直腸型

106814 直腸

 

左側大腸炎型

106814 左側大腸炎

 

全大腸炎型

106814

 

炎症が起こる部位別の分類は以上の3つです。

 

②病気の経過による分類

潰瘍性大腸炎は、症状が落ち着いたりひどくなったりを繰り返す再燃寛解型、症状が治まらず続く慢性持続型、急激な症状の悪化が特徴的な急性激症型、1回だけ発作的に起こりその後症状が認められない初回発作型に分けられます。

この中で最も多いタイプは再燃寛解型で潰瘍性大腸炎の症状がひどくなって症状が続く「活動期」と症状が落ち着く「寛解期」を交互に繰り返します。

潰瘍性大腸炎は現時点で原因不明と言われていますので、完治とまではいかなくても「寛解期」が長く続くようにできれば日常生活で不自由をすることは少なくなります。

 

③重症度による分類

潰瘍性大腸炎を重症度によって分類すると軽症中等症重症激症に分類されます。

分かりやすいように表でチェックしてみましょう。
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しっかりした診断を受けるには病院での医師の診察が必要ですので排便回数や発熱、脈拍など参考程度に知っておいてください。

また、重症よりさらにひどいのが「激症」です。

上の表で重症の項目を満たし、さらに以下の①~④を満たす場合は「激症」になります。

「激症」は危険な状態ですので病院での適切な治療が必要になります。

①15回/日以上の血性下痢が続いている

②38℃以上の発熱

③10,000 / mm³以上の白血球増多

④強い腹痛がある

(厚生労働省特定疾患「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究(下山班)」)

以上が潰瘍性大腸炎の分類についてです。

続いては潰瘍性大腸炎の原因についてお伝えします。

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潰瘍性大腸炎の原因とは?

この潰瘍性大腸炎はどのような原因によっておこるのでしょうか?

実のところはっきりとした原因は不明です。

ただし、潰瘍性大腸炎にかかった人の特徴はいくつかあります。具体的には腸内細菌の異常による腸内環境の悪化や自己免疫の異常、偏った食生活などです。

腸内環境を保つために必要な腸内細菌である善玉菌を増やすのは食物繊維や、乳酸菌の摂取で改善が可能ですし、偏った食生活も同様に自分が気を付けるだけで改善が可能です。

また自己免疫の異常を起こすのは腸壁がボロボロになって穴があく病気であるリーキーガット症候群と関わりが深いです。

このリーキーガット症候群が起こるのも腸内細菌の異常が原因の1つとされています。

ですので食生活を変えることで潰瘍性大腸炎を完治とまではいかなくてもある程度症状を落ちつけられる可能性は十分にあります。

では続いて、その潰瘍性大腸炎を改善する食生活とはどのようなものかお伝えしていきます。

潰瘍性大腸炎の完治に向けて 今日からできる食生活の改善 日本食が特効薬?

厚生労働省の研究で潰瘍性大腸炎などの炎症性疾患にかかった患者さんに「発病までの5年間の食生活について」のアンケートをとったものがあります。

そのアンケートによると

パンやチーズ、肉類、ハム・ソーセージなどの加工品とともに、バターやマーガリンなどの油を多くとっていた

ことが分かりました。

いわゆる欧米型の食事をしていると、そうでない人に比べて1.71倍潰瘍性大腸炎になりやすいそうです。

 

ではどのような食生活が理想的なのでしょうか。

それは「日本食」です。

 

シンバイオティクスという言葉は聞いたことがありますか?

これは「腸内環境を整える微生物やその微生物を含む食品」であるプロバイオティクス「食物繊維を始めとした善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やすことにつながる食品」であるプレバイオティクスを合わせたもののことを言います。

 

プロバイオティクスで代表的なものは発酵食品です。

発酵食品というとどんなものが思い浮かびますか?

実は日本食は世界的に見ても発酵食品の豊富な食文化です。

代表的なものに味噌、醤油、納豆、ぬか漬けなどがあります。どれもTHE日本食といった感じですね。

 

しかしながらこれらの発酵食品を食べてもその微生物が腸内に生きたまま届き活動することはほとんどありません。

それは腸に届くまでに胃酸で死んでしまうことが1つの理由です。

もう1つの理由として大腸にはすでにその人がもともと持っている腸内細菌が定着しているために入り込むスキがないことです。

しかし微生物を食品として取り込むプロバイオティクスは無駄にはなりません。

取り込んだ微生物はわずか数日でも大腸に留まり善玉菌が生息しやすい環境を作り出します。

さらに仮に取り込んだ微生物が途中で死んでしまっていても、その死骸が免疫細胞を刺激して腸管免疫をサポートします。

 

シンバイオティクスを構成するもう一方のプレバイオティクスで代表的なものは食物繊維です。

食物繊維と聞いて思い浮かぶのはごぼうやキャベツなどでしょうか。

これは間違いではないのですが不十分です。

 

実は食物繊維には「不溶性」「水溶性」の2種類があります。

不溶性の食物繊維は野菜やイモ類、豆類に多く含まれています。

水溶性の食物繊維は海藻類や果物に多く含まれています。

プレバイオティクスとは善玉菌のエサとなるもののことを指すので、エサのバランスが偏っていては善玉菌もうまく育ってくれません。

不溶性と水溶性の理想的なバランスは「不溶性 2:水溶性 1」の割合です。

私が整体院で患者さんから話を聞くと海藻類や果物の摂取量が不十分な方が圧倒的に多いです。

ですからこのバランスを考えて海藻類や果物の摂取を意識すると良いです。

 

ここで「日本食」に話を戻しますが、例えば朝食に納豆ごはんとワカメたっぷりのお味噌汁、おかずにひじきの煮物、これにデザートとしてリンゴキウイフルーツなどを食べれば、発酵食品と食物繊維を含んだ理想的なシンバイオティクスです。

「日本食」には発酵食品と食物繊維が豊富な食材が多いので、これをしっかり食べ反対に「肉」を中心とした「欧米食」を少なくしていけばそれだけで潰瘍性大腸炎を改善できる可能性のある食事になります。

 

もともと潰瘍性大腸炎は欧米諸国に多い病気です。

それが日本人の間で増えてきたのは戦後の「食の欧米化」が一因であると考えられます。

日本人に合った食事はやはり日本食です。

 

潰瘍性大腸炎の病院での治療は薬を中心として必要に応じて外科的な処置を行いますが、体を作っているのはやはり日々の「食事」です。

当たり前の事なのですが、人の細胞は食べた物からしか作られません。

潰瘍性大腸炎の完治を目指して自分の手の届く範囲で「食」から健康を考えてみませんか。

 

まとめ

「潰瘍性大腸炎は完治するのか?食事から改善の道を探る」と題してお伝えしてきました。

潰瘍性大腸炎と診断を受ける患者数は平成25年の時点で15~16万人ほどで、年々増加の一途をたどっています。

原因不明で完治するかどうかも分からないですし、下痢と腹痛を繰り返すため仕事を休職せざるおえない方も多く不安を抱えたまま治療を受ける方が多くいらっしゃいます。

今回の記事を通して病院の薬や手術だけでなく自分自身でも食事に気を付けることで改善の可能性もあることがお分かりいただけたと思います。

食事は健康の基本ですので自分の身体と食生活に今一度向き合ってみてください。

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