ファーター乳頭(大十二指腸乳頭)の場所と働きを解説!

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ファーター乳頭は別名、大十二指腸乳頭(だいじゅうにしちょうにゅうとう)とも呼ばれ、十二指腸にあります。

聞きなれないという方も多いかもしれませんが、ファーター乳頭は食べ物を消化するために重要な働きを持っています。

そこで今回はファーター乳頭について解説していきます。

 
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ファーター乳頭の位置と機能を解説

前述したとおりファーター乳頭は小腸の始まりである十二指腸に存在します。

十二指腸は下図で黄色くなっているところです。

十二指腸 場所図

 

もう少し詳しく言うと、ファーター乳頭は十二指腸に開く「穴」のことです。

ファーター乳頭から、胆汁膵液といった消化に欠かせない分泌物が放出されています。

ファーター乳頭を図で確認してみましょう。

ファーター乳頭場所図jpg

 

胆汁は脂肪を乳化させ消化液で、肝臓から分泌され、胆のうに一時的に貯蔵されます。

そして脂肪分を多く含む食材を食べた時などに、胆管を通って十二指腸に分泌されます。

 

膵液蛋白質、糖質、脂質と言ったいわゆる三大栄養素をすべて分解する消化液です。

膵液は膵臓から分泌され、必要に応じて膵管を通り十二指腸に分泌されます。

 

胆管と膵管は、十二指腸壁の中で合流し、この合流する部位を十二指腸膨大【じゅうにしちょうぼうだい】と呼びます。

十二指腸膨大は文字通り十二指腸壁を盛り上がらせるようになっており、その先にファーター乳頭が開口しています。

ここから胆汁と膵液が混ぜ合わされたものが分泌され、それぞれ食べ物を消化したり、吸収しやすい状態にしていきます。

 

ところで、食べ物は胃酸で溶かされ小腸に流れていきますが、なぜ小腸は自らの胃酸で溶けないのかと、疑問に思われる方もいるのではないでしょうか。

胃は自ら溶けないように、特殊な粘液を分泌しています。

これは十二指腸にもあり、健康な状態では胃も十二指腸も溶けることはありません。

 

しかし、十二指腸よりも先の小腸である空腸や回腸はそのような粘液はありません。

ではなぜ小腸壁が溶けることが無いのかと言うと、それはファーター乳頭から分泌される胆汁や膵液のおかげです。

 

胃液はpH1~2の強酸ですが、胆汁や膵液はアルカリ性です。

胃液と胆汁、膵液が十二指腸で混ぜ合わされることによって、中和されているのです。

これによって小腸は溶けることなく活動できているのです。

 

自律神経の乱れは消化液の分泌を滞らせる

ファーター乳頭からの胆汁、膵液の分泌を調整しているのはオッディ括約筋(膨大部括約筋)です。

オッディ括約筋は十二指腸膨大部にあり、収縮すると胆管や膵管を閉鎖し、ファーター乳頭からの分泌を妨げます。

食べ物が流れてこない状態では、オッディ括約筋の働きで分泌が抑えられますが、いざ食べ物が流れてくると、オッディ括約筋が緩み胆汁、膵液が分泌されます。

 

これらの働きをコントロールするのは自律神経です。

自律神経が乱れた状態では、この働きがうまく機能しません。

食べ物が流れてきているのにオッディ括約筋が緩まず、ファーター乳頭から消化液が出てこない状態になります。

すると、消化が不十分なまま小腸内を食べ物が移動してしまい、栄養の吸収が滞ります。

また胃酸も十分に中和されないまま小腸内へ流れていくため、小腸が荒れてしまいます。

このような現象は、過度にストレスがかかった状態が続くことで起こりやすくなります。

ですから、ストレスの溜めすぎには注意が必要です。

 

まとめ

「ファーター乳頭(大十二指腸乳頭)の働きを解説!」と題してお伝えしてきました。

聞きなれない名前かもしれませんが、胆汁や膵液の分泌口であり、オッディ括約筋と共に体にとって重要な機能を持っていることが、お分かりいただけたのではないでしょうか。

人の体は緻密にできています。

何気なく生活していても体の中では、様々なシステムが綿密に働き、私たちの健康は保たれています。

体の中のことは見ることができないので、普段意識することは難しいですが、今回ご紹介したようなシステムは私たちの生活と密接に関連しています。

つまり不健康な生活をしていると、そのしっぺ返しで内臓は痛んでいるということです。

まずは、睡眠時間を十分にとったり、ストレスを過度にためないように工夫をして、体を労わった生活を送るようにしてはいかがでしょうか。

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