腸の運動!交感神経・副交感神経が蠕動運動をコントロール

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腸の運動、と聞いても動いているのは見えないし、普段意識することは少ないかもしれません。

ですがお腹が減れば、ギューっとなったり、食後にはグルグル音がすると思います。

このような音がする時には、腸が運動をしている証拠です。

 

腸を始めとする消化管は、内容物を先へ送ったり、消化液と混ぜ合わせるために運動をしています。

運動の種類は大きく分けて3つあり、それぞれ蠕動運動(ぜんどううんどう)、分節運動(ぶんせつうんどう)、振子運動(ふりこうんどう)と名前が付けられています。

これらの腸の運動は、その運動ごとにそれぞれ目的とする働きがあります。

例えば、蠕動運動は飲食した内容物を先へ送る働きがあります。

 

しかし、「先へ送るための動きです」と言われても、なかなか具体的な動きがピンとこないのではないでしょうか。

そこで今回は、腸の運動の形式を、分かりやすい図を交えながらご紹介し、それぞれの動きにどのような意味があるのか解説していきます。

 
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腸の運動 蠕動運動

蠕動運動(ぜんどううんどう)という言葉は、どこかで聞いたことがある方も多いと思います。

この蠕動運動では、口側の消化管が収縮(せばまること)と、肛門側の弛緩(緩んで広がること)同時に起こります。

蠕動運動を図で確認してみましょう。

腸の運動 蠕動運動

腸の運動 蠕動運動 輪走筋

この動きによって、内容物が先に送られるのです。

 

歯磨き粉のチューブから中身を絞り出すような状態、と例えると分かりやすいでしょうか。

ちなみに、蠕動運動のスピードは1秒あたり1cmです。

大腸の一部である上行結腸では、重力に逆らって内容物を上に送らなければなりませんが、蠕動運動は強力な収縮で内容物を運搬しています。

腸の運動 上行結腸

このような腸の運動を可能にしているのは、消化管に分布している固有筋層(こゆうきんそう)にある筋肉の働きです。

消化管の固有筋層は、内輪走筋外縦走筋2層構造になっていることがほとんどです。

これらの筋肉は手足の筋肉と違い、意識的に動かすことができない、平滑筋(へいかつきん)と呼ばれる種類の筋肉です。

この2層の筋肉を組み合わせたり、あるいは単独で動かすことで、腸の運動が行われています。

 
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腸の運動 分節運動

分節運動(ぶんせつうんどう)は蠕動運動とは違い、内容物を混ぜ合わせる働きがあります。

何を混ぜ合わせているかというと、食べ物と消化液です。

食べ物と消化液を混ぜ合わせることで、内容物を吸収できる状態に変化させます。

 

分節運動では腸からしっかり栄養を吸収できるように、混ぜ合わせているのです。

では分節運動を図で確認してみましょう。

腸の運動 分節運動

腸の運動 分節運動 輪走筋

分節運動が起きると腸がくびれたところと、膨らんだところができます。

このくびれたり、膨らんだりする部位を少しづつ変えることで、内容物が混ぜ合わされます。

 

腸の運動 振子運動

振子運動(ふりこうんどう)は、分節運動と同様に、内容物を混ぜ合わせる運動です。

しかし、分節運動とは動き方が違い、腸を縮めたり、伸ばしたりを繰り返すことで、内容物を混ぜ合わせます。

振子運動も図で確認してみましょう。

腸の運動 振子運動

腸の運動 振子運動 縦走筋

腸がジャバラ状に縮んだり、伸びたりします。

 

このように3つの運動を通して、腸は内容物を運搬したり、混ぜ合わせたりして、必要なものは吸収し、不要なものは排泄する仕組みを作っています。

ちなみに、食べてから小腸にたどり着くまでに3時間から6時間ほどの時間を要します。

食べてから排泄されるまでには、24時間から72時間ほどの時間を要します。

小腸内に内容物がとどまるのは、1〜2時間程度で、排泄されるまでのほとんどの時間、大腸内にとどまります。

 

腸の運動は交感神経、副交感神経によってコントロールされている

腸の動きを司るのは、自律神経である交感神経と副交感神経です。

このうち腸の働きを良くするのが、副交感神経です。

副交感神経はリラックスした時に活発に働く神経です。

ですから、消化不良を起こさないためには、リラックスした状態で食事をとり、腸から栄養を吸収できるように心がけなければなりません。

 

一方、腸の働きを抑えるのが、交感神経です。

交感神経は活動時や緊張した時などに活発に働く神経です。

ですから緊張している時は、消化管である腸は活動しにくくなります。

腸が働いていないということは、体は栄養を吸収できる状態にないということです。

緊張していると食事が喉を通らなくなりますが、これは合理的な体の反応なのです。

 

では、腸のためには副交感神経ばかりが働いた方が良いかというと、そうではありません。

体はどこもそうですが、適度な休息が必要です。

食事をした時には、副交感神経を活発にして腸の働きを上げなければなりません。

しかし、それ以外の時には、次に働くときのために、腸はしっかり休んでおく必要があります。

つまり、交感神経と副交感神経のバランスが大切ということです。

 

腸の運動でダイエット効果も!

腸がしっかりと動くと、排泄物がしっかりと腸内を移動し排便につながります。

そのため老廃物を体内に溜め込むことがなくなり、ダイエット効果を生み出します。

また、老廃物をしっかり排泄することは美容にも良い効果をもたらします。

自律神経を整えて、腸の運動を促しましょう。

 

まとめ

腸の運動について解説してきました。

腸には蠕動運動、分節運動、振子運動の3つの運動があることがお分かりいただけたと思います。

また、腸の運動には自律神経が深く関わっています。

食事をする時には、リラックして楽しくいただくことで、腸の働きが活発になり、栄養を吸収しやすくなります。

腸が日々しっかりと運動できるようにするためには、交感神経と副交感神経のバランスを整えることを気をつけましょう。

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2件のコメント

  • 悩み中

    体臭と呼気が便臭がきつくて悩んでいます。
    便秘では無く便通はよいのですが・・・。
    2015年の8月の記事で似たような症状が書かれていたので相談させてください。
    腸もみをすると匂いが酷くなるんですが続けた方がいいんでしょうか?
    あと匂いがきつくなるので整体が効果があるのはわかるのですが、医学的には何科になるのでしょうか?
    本当に困っていて・・・別の記事で失礼ですがお願いします。

    • totonoe

      腸もみをすると血流が良くなるので、血液に混じっている匂い成分が全身に巡り、匂いがきつくなることはあります。
      病院であれば、胃腸科や内科に行ってみると良いかと思いますが、一般の病院では、匂いを専門にしている医師は少ないのではないでしょうか。
      個人のクリニックなどでは、体臭専門のところもあるようなので、そういったところのほうが適しているかもしれません。
      インターネット等で検索してみてください。