腸骨の場所と特徴とは?解剖図でわかりやすく解説!

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腸骨という骨をご存知でしょうか。

腸に骨ってあるの?と、もしかすると勘違いされる方もいるかもしれません。

 腸骨【ちょうこつ】は腸の骨ではなく、骨盤の一部をなす骨のことです。

腸骨は、腸を下から支えるように位置しているため、この名前が付いたとされています。

 

聞きなれない腸骨という名前ですが、実はこの骨は体表から触知しやすい骨でもあります。

腸骨はいわゆる「腰骨」と呼ばれる骨ことで、そのでっぱりはベルトをひっかけるために使われています。

体表から目立つ骨とあって、医療者からはランドマーク(目印)として使われることも多いです。

 

今回は、腸骨ってどんな骨?という疑問にお答えすべく、その位置や形状を解剖図を用いて、わかりやすく解説していきます。

 
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腸骨の場所を図でチェック!

まずは腸骨の場所を図で観察してみましょう。

下図で赤色になっているところが腸骨です(点線は坐骨、恥骨のおおよその境界面です)。

腸骨 位置 図

腸骨は平べったい骨です。

腸骨を横から見るとこのような形状となっています。

43656779 - medically accurate illustration of the hip bone

 

腸骨の前側のでっぱりが上前腸骨棘【じょうぜんちょうこつきょく】です。

腸骨 位置 図 上前腸骨棘

 

これが、いわゆる腰骨と呼ばる、ベルトをひっかけるときに使われる骨です。

 

後ろ側のでっぱりは、上後腸骨棘【じょうごちょうこつきょく】です。

腸骨 位置 図 上後腸骨棘

こちらも体表からでっぱりを触知することができます。

 

そして、体表の前からも後ろからもでっぱりを触知することができるということは、腸骨が前後に大きく広がった骨ということを意味します。

腸骨のすぐ上には、腸やその他の内臓があります。

これらの内臓を支えるために、この平べったく、前後に広がった形状が役に立ちます。

実際に、画像で確認してみましょう。

腸骨 位置 図 内臓

このように腸骨の上に腸が乗るようになっていることが、お分かりいただけると思います。

もちろん、内臓自体も腹膜などによって、その位置がある程度固定される構造にはなっています。

しかし、人が起きて活動している間は、重力によって常に内臓を引き下げる力が働きます。

そこで、腸骨というしっかりした骨によって下から支えることで、身体各所に負担がかかり過ぎないようになっています。

つまり、腸骨は重い内臓を下から支える「縁の下の力持ち」なのです。

 

腸骨のでっぱりで骨盤の傾きがわかる

前述した、上前腸骨棘と上後腸骨棘を使うことで、骨盤の前後方向の傾きを見ることができます。

骨盤が前傾しすぎている人は、いわゆる「反り腰」のようになりやすく、腰痛を起こしやすいです。

反対に骨盤が後傾している人は、「猫背」になりやすいです。

体の土台となる骨盤が正しい位置にあれば、その上にある背骨や頭の位置もずれにくくなります。

2人いれば、簡単にチェックできる方法なので、お伝えしておきます。

 

まず骨盤を横から見て、上前腸骨棘と上後腸骨棘の頂点を見つけます。

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この2つの頂点の間に、ちょうど指2本が入ると、骨盤の傾きが正しい状態です。

指2本よりも少ないと、骨盤は後ろに傾きすぎています。

反対に、指2本よりも多いと、骨盤は前に傾きすぎています。

 

いつも通りの立ち姿勢をとって、骨盤の状態をチェックしてみましょう。

これによって、普段の立ち姿勢が正しいのか、間違っているのかがわかります。

正しい骨盤の傾きを覚えて、腰や首への負担を和らげましょう。

 

まとめ

腸骨の場所や構造の特徴を、解剖図を用いて解説してきました。

腸骨が骨盤の一部であることや、上前腸骨棘や上後腸骨棘などの特徴的な「でっぱり」があることが、お分かりいただけたと思います。

また腸骨は、内臓を下から支える縁の下の力持ちでもあります。

腸骨に痛みが出る時には、外傷や仙腸関節炎などが考えられますが、それ以外に内臓の病気でも腸骨付近が痛くなることがあります。

気になる痛みが続く場合は、専門医を受診するようにしましょう。

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