おならがよく出る原因 おならの出すぎ、悪臭を防ぐ5つの方法

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最近やたらとお腹が張って、おならがよく出る…

もしかして何かの病気⁉︎

と気にされる方はいらっしゃらないでしょうか。

当然のことですが、おならがよく出る人の腸内には、おならがたまっています。

実は、おならの出る量はかなり個人差があります。

 

この違いは、生活習慣や食習慣に左右されて引き起こされます。

つまり、おならがよく出る人は、おならがたまりにくい生活習慣や食習慣を取り入れることで、改善する可能性があるということです。

 

おならは人前で気軽に「ブッ、ブー」と出せるものではありません。

 

かといって、おならをためすぎるとさまざまな害があります。

おならを我慢しすぎると、ガスでお腹の組織が圧迫され、腹痛を引き起こすこともあります。

 

さらに、おならを我慢し続けると、おならの成分が小腸から血液を介して体内に再吸収されます。

吸収された成分は、汗となり排泄されたり、唾液となって排泄されたりします。

これがひどい状態になると、体からほのかにうんちのにおいがする…

なんてことになりかねません。

 

もちろん、汗や唾液にふくまれるまでに、おならの成分は血液で薄められているので、ダイレクトに匂いがするということはありませんが、

わずかでも体からうんちの臭いがするというのは、絶対に避けたいですよね。

 

そこで今回は、おならがよく出る原因を解説し、おならがたまりにくくする方法をお伝えしていきます。

 
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最近おならがよく出るのはなぜ?おならは何からできている?

まずは、おならがたまる大腸の位置を図で確認してみましょう。

こちらが大腸です。

おならがよく出る原因 大腸

 

1日あたりのおならの500〜2000ml。

1回あたりのおならの50〜500ml

1日あたりのおならの回数7回〜20回

引用文献)ナーシングケアQ&A  第14号 徹底ガイド 排便ケアQ&A  前田耕太郎 編

 

これが、成人の一般的なおならのデータです。

おならは出る量や回数に個人差が非常に大きいということがわかります。

数字でおならの量や回数を聞いてもイメージがしにくいかもしれませんが、参考として知っておいてください。

 

 

そんなおならは、その65%〜70%が口から飲み込んだ空気でできています。

どういうことかというと、人は食事をするときに、少量ずつですが空気も飲み込んでいるのです。

食べ物と食べ物のスキマに、空気がまぎれ込んでいることもあれば、水分と一緒に体内に取り込まれる空気もあります。

さらに食事のときだけでなく、ツバを飲み込むときにも、少量の空気を一緒に飲み込んでいます。

このように、1回1回の空気を飲み込む量は少量でも、それを何度も繰り返すことで、量が多くなります。

これがつみ重なり、おならがたまっていくのです。

 

では、残りの30%〜35%何からできているのでしょうか。

残りのおならは、実は体内で発生しています。

血中から窒素などが拡散してガスとなったり、腸内細菌が活動することでもガスが発生します。

 

実はおならの成分は、約400種類もあると言われており、代表的なものに窒素、酸素、二酸化炭素、水素、メタンなどがあります。

 

ここで質問ですが、

おならと言っても、あまり臭いのしないおならと、とっても臭いおならがあるのは、どのような違いからくるものか、お分かりでしょうか。

 

 

おならから強い悪臭がするときには、おならの成分にも変化が起きています。

おならの中にインドール、スカトール、硫化水素、アンモニアなどが大量発生していると、悪臭を放つようになります。

おならの悪臭は、腸内細菌のバランスが乱れて悪玉菌が多い状態になっているサインです。

 

ビフィズス菌などに代表される善玉菌を増やすことで、腸内細菌のバランスを整えることができます。

善玉菌を増やすためには、

  • 発酵食品から乳酸菌を摂取すること
  • 食物繊維を十分に摂取する(1日25g程度)こと
  • オリゴ糖を摂取すること

が効果的です。

 

食生活を整えることで、腸内細菌のバランスは大きく変えられるのです。

 
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おならがよく出る人 こんなことに困っているのではないでしょうか

おならがよく出る人が困っていることは、お腹の張り・痛みおならの臭いであることが、ほとんどではないでしょうか。

おならがたまりすぎると、腸自体や周囲の組織を圧迫することで、痛みまで生じることがあります。

痛みが出るほどお腹が張った状態では、体が動かしにくくなりますし、食欲も低下してしまいます。

 

おならは出すときに音や臭いが出るので、どこでも出せるというわけではありません。

「お腹が張って苦しいけど、今は出せる状態じゃない」

という状態が続くと、それ自体が精神的なプレッシャーとなります。

 

おならの臭いについては、前述の通り食生活を整えることで、改善するケースもあります。

しかし、おならの悪臭は、重大な病気がその原因となっていることもあるので、注意が必要です。

いくつか例を挙げておくと、

腸の中に癌などの腫瘍ができたり、潰瘍ができると、組織の一部が便の中に混ざり込むようになります。

すると、それらの組織が腐敗することによって悪臭を放つようになります。

このような状態になると、同時に腸内での出血を伴うようになることが多いです。

そのため、便に血液が混じるようになります。

便に混じる血液は肛門に近いところでの出血であれば赤色ですが、肛門から離れた部位(十二指腸など)であれば黒っぽい色になります。

 

下図で黄色く示しているところが十二指腸です。(十二指腸が見えやすいように大腸を取り除いています)

おならがよく出る病気 十二指腸

赤色の便が出たら、出血しているとわかると思います。

しかし、黒色の便だと出血とは気付かれにくいです。

胃や十二指腸などで出血すると、血液が胃酸によって酸化されるため、黒色になるのです。

ですから、悪臭とともに色が赤や黒っぽい便が出ている場合には、注意が必要です。

 

このほかには、慢性膵炎でも、おならが臭くなりやすいです。

膵臓から分泌される膵液は、脂質、糖質、たんぱく質といった三大栄養素を全てを消化できる消化液です。

ところが慢性膵炎になると、この膵液が分泌されにくくなります。

三大栄養素の中でもたんぱく質の消化が滞ると、腸内で腐敗が起こり悪臭につながりやすいです。

 

おならの臭いが強い場合は、このような病気が、その影に潜んでいる可能性もあります。

気になる症状がある場合は、専門医を受診しましょう。

 

おならの出すぎ、悪臭を防ぐ5つの方法

ではここからは、おならの出すぎ、悪臭を防ぐ方法をお伝えしていきます。

1口あたり、30回は噛む

おならの出すぎを防ぐには、消化管に入り込む空気の量を少なくすることが大切です。

具体的には、食事をするときに、よく噛んで食べることです。

あまり噛まずに食べ物を流し込んでいると、食べ物のスキマに入り込んでいる空気も、一緒に飲み込んでしまいます。

よく噛むことで、スキマがなくなり、空気を飲み込みにくくなります。

目安としては、1口あたり30回噛むと良いでしょう。

 

炭酸飲料など、発泡飲料をさける

サイダーやビールなど、泡のでる飲み物のことを発泡飲料と呼びます。

発泡飲料の泡は、空気です。

ですから、これらの飲み物を飲みすぎると、体内に空気を取り込むことになり、おならがたまりやすくなります。

おならがたまって困っている人は、なるべく発泡飲料を避けましょう。

 

運動をしておならがたまりにくくする

運動をすることで、腸内のおならが移動しやすくなります。

いくら、おならが発生しにくい生活を心がけていても、ある程度は発生してしまいます。

発生したおならは、早く出しておくに限ります。

出すのを我慢していると、腸内にどんどんたまってしまうからです。

 

具体的にどのような運動をすると良いかというと、大またでのウォーキングが適しています。

腸のすぐ後ろには、腸腰筋という筋肉があります。

腸腰筋と、腸の位置関係はこのようになっています。

おならがよく出る 解消 腸腰筋

少し見えづらいかもしれませんが、黄色く着色してあるのが腸腰筋です。

腸と腸腰筋がくっつくようにして存在するのが、お分りいただけると思います。

 

そして、腸腰筋は大またで歩くとよく使われます。

すると、腸が刺激され、おならが出やすくなるのです。

このように、どうしても発生してしまうおならを出してやる工夫も大切です。

 

腸もみでおならを出やすくする

たまったおならは、積極的に出しましょう。

おならを出すには、腸もみが効果的です。

腸もみをすることで、腸にたまったおならを移動させて、排泄しましょう。

腸もみに関しては、こちらの記事で詳しく解説していますので、ご参照ください。

参照)おならを出しやすくする腸もみのやり方!

 

腸もみをするときには、先にお腹を温めておくと効果的です。

腸は筋肉で構成されており、温めることで動きが活発になります。

すると、たまったおならも出てきやすくなります。

 

腸内環境を整える

腸内で悪玉菌が多くなると、インドール、スカトール、硫化水素、アンモニアなど悪臭をはなつガスが発生することは、前述の通りです。

これらの発生をおさえるために、おすすめなのがオリゴ糖や食物繊維の摂取です。

オリゴ糖を摂取すると、善玉菌であるビフィズス菌を増加させることができます。

ビフィズス菌といえば、ヨーグルトなどに含まれることで知っている方も多いでしょう。

 

しかし、ヨーグルトなどの摂取によって取り込まれるビフィズス菌は、外から入ってきたものなので、その人の体に合うかどうかわかりません。

それに比べて、

オリゴ糖の摂取によって増えるビフィズス菌は、もともと自分の腸内に住みついているビフィズス菌

引用書籍)臨床医のための慢性便秘マネジメントの必須知識

なのです。

ですから、効果的にビフィズス菌を増やすことができ、腸内環境の改善に役立ちます。

このようにビフィズス菌を増やせるのは、オリゴ糖が腸内細菌のエサになるからです。

それは食物繊維も同様です。

食物繊維摂取量の減少と便秘症の関連性を認め、

食物繊維20g/日の摂取で糞便重量が増加し良好な排便になる。

引用文献)Saito T, Hayakawa T, Nakamura K, et al:Fecal output, gastrointestinal transit time, frequency of evacuation and apparent excretion rate of dietary fiber in young men given diets containing different levels of dietary fiber. J Nutr Sci Vitaminal(Tokyo)37:493-508,1991

という報告もあるほどで、腸内環境を整えることで、便秘解消の効果も期待できるのです。

 

ただし、オリゴ糖や食物繊維を急に、大量に取り出すと一時的にお腹の張りが強くなったり、かえっておならが出やすくなることがあります。

このときに出るおならは、悪玉菌がよりも善玉菌が優位になっているため、悪臭が少なくなっているはずです。

体調に合わせて、少しずつとるようにしてください。

 

 

おならの出すぎ、悪臭を防ぐ方法をまとめると、

  1. 食事のとき、1口あたり30回は噛む
  2. 発泡飲料を飲みすぎない
  3. 運動をしておならがたまりにくくする
  4. 腸もみを行う
  5. オリゴ糖、食物繊維を摂取する

の5つです。

さっそく今日から実践してみてください。

 

お腹が張るのは病気の可能性も

お腹が張ることを専門的に言うと、腹部膨満感【ふくぶぼうまんかん】と言います。

腹部膨満感を引き起こす病気には、消化器系の異常によって起こるものや、その他、お腹の周りにある内臓の異常によって引き起こされることが多いです。

ここでは、腹部膨満感が症状の1つとなる胃腸の病気について、代表的なものをご紹介していきます。

 

胃・十二指腸潰瘍

胃や十二指腸の粘膜が損傷することで発生するのが、胃潰瘍、十二指腸潰瘍です。

腹部膨満感に加えて、みぞおちの痛み、吐き気、嘔吐、下血などの症状があります。

ピロリ菌の感染が、原因の1つと言われています。

嘔吐や下血がある場合は、迷わず病院へ行きましょう。

 

大腸癌

大腸癌になると、腹部膨満感のほかに、腹痛、便秘、下痢、血便などの症状が発生します。

大腸は全長1.5mほどある長い臓器です。

癌の発生する場所は、部位別に盲腸癌、結腸癌、直腸癌に分けられますが、最も大腸癌の発生数が多いのは、S状結腸と直腸です。

S状結腸と直腸の図

おならがよく出る病気 S状結腸 直腸

上の図で、黄色く着色してあるところが、S状結腸と直腸です。

S状結腸や直腸は、肛門に近いところにあります。

ですから、これらの部位に癌が発症すると、便の正常に異常が出ることが多いです。

具体的には、細長い便が出てくる、便秘になる、血便が出るなどの症状が強く出ることが多いです。

大腸癌は食生活の欧米化や運動不足にともなって、日本人に多くなっている病気です。

気になる症状があるときには、病院を受診しましょう。

 

腸閉塞

腸閉塞は、別名イレウスとも言います。

イレウスは、腸の内腔が物理的にふさがれてしまう機械的イレウスと、腸への血流や神経が障害されることで発生する機能的イレウスがあります。

腹部膨満感のほかに、腹痛、嘔吐などの症状がでます。

また、腸の内容物がつまった状態になっているので便やおならは出にくくなります。

腸閉塞も病院での治療が必要な病気です。

 

まとめ

おならがよく出る原因と、5つの解消法についてお伝えしてきました。

おならはどこでも出せるというわけではなく、ついついガマンしがちです。

しかし、あまりに我慢を続けるとストレスになり、体に良くありません。

おならがたまりすぎない状態を作れば、自然とガマンすることも少なくなります。

お伝えした5つの解消法を実践して、ストレスなく過ごせるようにしましょう。

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