便色が黒い原因は?黒いうんちに隠れている病気とは

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トイレで大便をして、ふと便器を見ると便が真っ黒…

「なにか変なものでも食べたかな」

「どこか体の具合が悪いのだろうか」

こんな風に、黒い便が出ると、とても不安になると思います。

 

便の色が黒くなった原因が、食べ物によるもので、一時的なものであれば、それほど気にする必要はありません。

 

しかし、原因が内臓の病気によるものだと、すぐに治療が必要な場合もあります。

 

原因を自己判断するのは危険ですから、気になる症状があるときには病院を受診するようにしましょう。

 

今回は、黒色の便について、内臓の病気が原因となるものと、食べ物が原因になるものについてお伝えしていきます。

 
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便の色が黒くなる原因とは

便色が黒くなる原因の1つは、上部消化管からの出血です。

上部消化管とは十二指腸より口側にある、消化管のことを言います。

つまり食道や胃、十二指腸のことを上部消化管と言います。

上部消化管を図で確認してみましょう。

黄色く着色しているところが十二指腸で、その口側の袋状の臓器が胃です。

便色黒 上部消化管

上部消化管から出血が起きると、血液が胃酸と反応して酸化します。

血液は酸化すると黒色になるため、黒色便になってしまうのです。

この黒色便はコールタールに似ているため、タール便と呼ばれることもあります。

 

上部消化管で出血が起きる代表的な原因を紹介しておきます。

 

食道ガン・胃ガン

まずは食道と胃の位置を確認しておきましょう。

便色黒 食道 胃

食道ガンは男性に多く、女性の約5倍の確率で発生します。

過度の飲酒や喫煙、食生活の偏り、熱い飲み物や塩分の摂り過ぎが原因となります。

食道ガンになって出血が起こると、便の色は黒くなりますが、そのほかの症状として、食事をしたときに食べ物がつまる感じなどがあります。

食道ガンは症状に乏しく、気付いたときにはガンが進行していた、ということも多いです。

便色が黒くなっていたり、食べた時につまる感じが続く場合は、早めに専門医を受診することをお勧めします。

 

胃ガンも男性に多いガンで、女性の2倍の発生率です。

胃ガンを発症する人の半数以上が50~60歳代です。

胃ガンになった時に出てくる症状は、黒色便のほかに、食欲不振や嘔吐、吐血、みぞおちの辺りやヘソの上の辺りが痛むなどの症状が現れます。

下画像で②の位置がみぞおち、⑤の位置がヘソの周りです。

便色黒 痛みの場所

胃ガンのリスクを高めるのは、塩分の多い食事やピロリ菌の感染です。

食生活を改めることや、ピロリ菌を駆除することで胃ガンの予防ができます。

胃の痛みや吐き気、黒色便が続くようであれば、早めに専門医の受診をお勧めします。

 

胃、十二指腸潰瘍

もう一度、胃と十二指腸の位置を図で確認しておきましょう。

便色黒 胃 十二指腸

胃、十二指腸潰瘍の主な症状は、黒色便のほか、吐き気やおう吐、ゲップ、胸やけ、空腹時のキリキリとした胃痛、深夜の胃痛などが代表的です。

食事後は食べ物によって潰瘍が覆われるため、刺激が減り痛みが和らぐことが多いです。

出血が多量になってくると、貧血症状が出てくることもあります。

 

内視鏡検査などで診断が行われ、程度にもよりますが投薬治療から開始されます。

胃、十二指腸潰瘍もひどくなると治療が大変です。

黒色便や食欲不振など上記の症状がある場合は、早めに専門医を受診することをお勧めします。

 

上記2つの便が黒くなる原因は、専門医の受診が必要なものです。

一方で便色が黒くなってもそこまで心配する必要のないものもあります。

 

心配する必要のない黒色便

鉄分の薬やサプリメントを摂取したときには、一時的に便の色が黒くなることがあります。

この場合は、サプリメントの服用を止めれば、元に戻るので心配はいりません。

また、イカ墨料理などの黒色の食材を摂取したときにも、一時的に便が黒くなりますが心配する必要はありません。

 

その他、肉類を多く摂取したときにも黒色に近い便が出ますし、便秘の場合も色が濃くなる傾向にあります。

便秘は1~2週間も出ないようであれば問題ですが、2、3日の便秘であれば、今すぐ専門医を受診すべきと言うほどのものではありません。

しかし便秘が続くと、栄養を吸収すべき腸の働きを妨げます。

長い目で見たときに、ヒトの健康に大きな悪影響を及ぼすと考えられるため、食生活などの生活習慣を改めて、便秘の治療を行うことをお勧めします。

便秘改善のためにはこちらの記事をご参照ください。

参照)便秘を治す!便秘のリハビリ

 
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出血の程度で便の状態が変化する

ここまで黒色便の原因は、食生活や便秘が原因の比較的緊急性の低いものと、上部消化管からの出血による緊急性の高いものがあることを解説しました。

上部消化管からの出血が黒色便の原因となっている場合、その出血量によって便の状態が変わってくるのでご紹介しておきます。

出血の量が比較的少なく、数10ml程度であれば黒色の便が出ます。

一方、出血の量が多く、1000ml以上におよぶ場合、黒くドロっとした便が出ます。

タール便について前述しましたが、このような黒色でドロっとした便のことをタール便と呼びます。

このように、黒色便の状態によっても出血量をある程度、予測することができます。

 

参考書籍)病気が見える Voi.1 消化器 第5版

まとめ

便色が黒い原因は?黒いうんちに隠れている病気とは、と題してお伝えしていきました。

同じ黒色便でも緊急性を要するものと、そうでないものがあることが、お分かりいただけたと思います。

緊急性を要する上部消化管出血が、黒色便の原因かもしれないと思ったときは、自分で判断することなく専門医を受診してください。

また緊急を要さないものでも、便秘など生活習慣の是正が必要なものもあります。

いずれにしても便の色は、健康状態を示す身体からのサインです。

健康な便の色は黄色~黄土色です。

この色から逸脱していないか、日々の排便をチェックする習慣を持ちましょう。

健康的な便について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。

参照)健康的な便成分をチェック!

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