内臓の位置を解剖図で解説 臓器の場所をチェック!

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内臓のイメージといえば、小学校の理科室にある人体模型でしょうか。

なんとなく心臓が真ん中に合って、その両横に肺があって、腸は下の方・・・。

といった、「何となくのイメージ」という方がほとんどだと思います。

しかし、内臓は昼も夜も私たちが活動するために、見えないところで働いてくれています。

休みなく働いていれば、どこかで不具合が生じることもあるでしょう。

そんなとき、それぞれの内臓がある場所を知っていればいち早く異変に気づくことができるかもしれません。

 

そこで今回は、それぞれの内臓の位置がどのようになっているのか、解剖図を交えて解説していきます。

また、各臓器の機能についても簡単に触れていきます。

それぞれの臓器の詳しい解説はリンクを貼っていますので、そちらをご確認いただくとより理解が深まると思います。

 

臓器の配置は、意味があってそこに位置しています。

解剖学を学ぶと面白い発見が多いです。ぜひご覧ください。

 
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内臓の位置と名称について 全体像と各臓器の位置を図でチェック!

まずは、内臓の全体像から観察してみましょう。

内臓の全体像

内臓 位置 解剖図

内臓は、このような位置関係となっています。

骨格と筋肉を取りのぞくと、このように見えます。

内臓 画像 正面図 名前

正面からは確認できない臓器もあるので、後面からの図も見てみましょう。

内臓の位置 場所 後面からの解剖図 

上図の通り、腎臓、膵臓、脾臓などは正面からの解剖図では確認しにくいです。

しかし、後面からの図ではよく観察することができます。

 

続いては、各臓器について解説していきます。

 

肺の位置

上から順に、まずは肺【はい】です。

肺は、下図のように左右両側にあります。

内臓 肺 位置 図

口や鼻から吸った空気が肺に流れ込み、空気から酸素を取り込み、二酸化炭素を排出しています。

 

左右の肺の大きさを比べると右の肺に比べて、左の肺がやや小さめになっています。

下側からの図だと、大きさの違いが分かりやすいです。

内臓 位置 場所 肺 図

画像に向かって右側が左肺、向かって左側が右肺になっています。

左肺が少しえぐれるようになっているのが、お分かりになるでしょうか?

 

これは中心にある心臓が、やや左側によっているためです。

 

やや大きめの右肺は上葉【じょうよう】、中葉【ちゅうよう】、下葉【かよう】という3つブロックに分かれますが、左肺は上葉と下葉の2ブロックだけです。

 

ちなみに誤嚥性肺炎【ごえんせいはいえん】は右肺に多いのですが、これは気管支の太さや肺へ侵入する角度が違うため起こることです。

わずかですが右の気管支の方が太く、真っすぐに近い角度となっているため誤嚥した物が入っていきやすいのです。

一方、左気管支は右気管支よりも曲がっているので、誤嚥した物が入りにくくなっています。

そのため、左に比べて右肺の方が誤嚥性肺炎を起こしやすいのです。

 

肺の位置や機能については、こちらの記事でより詳しく解説しています。

参照)肺の位置を図で解説!どんな機能があるの?

 

心臓の位置

続いて心臓です。

心臓【しんぞう】は胸のほぼ真ん中に位置します。

内臓 位置 図 心臓 場所

骨格を外すとこのような外観です。

内臓位置 場所 図 心臓 画像

心臓の働きは、ポンプの働きで全身に血液を循環させることです。

心臓は握りこぶし程度の大きさですが、約1分程度で全身の血液が循環します。

 

心臓は筋肉でできており、これを心筋と呼びます。

心臓は4つの部屋に分かれており、静脈血と動脈血が混ざらず、逆流することのない仕組みになっています。

その4つの部屋にはそれぞれ右心房【うしんぼう】、右心室【うしんしつ】、左心房【そしんぼう】、左心室【さしんしつ】と名前が付いています。

さらに心臓には弁が付いており、血液が心臓内をうまく循環するのに役立っています。

右心房と右心室の間にあるのが三尖弁【さんせんべん】、右心室と肺動脈の間にあるのが肺動脈弁【はいどうみゃくべん】、左心房と左心室の間にあるのが僧帽弁【そうぼうべん】、左心室と大動脈の間にあるのが大動脈弁【だいどうみゃくべん】です。

内臓 位置 解剖図 心臓の名称

自律神経の働きにより、運動したときや緊張したときなどには、拍動が早くなり血液をより早く循環させるようになります。

 

心臓の位置や機能については、こちらの記事でより詳しく解説しています。

参照)心臓の位置を図で解説!驚きの機能

 

胃の位置

食べ物を消化するのが胃【い】の役割です。

内臓の位置 図 胃

胃での消化がしっかり行われないと、この先にある腸での栄養吸収が上手く行われません。

胃は伸縮自在で、空腹時は50ml程度の容量しかありませんが、満腹時には、2ℓ程度にまで広がります。

 

胃については、こちらの記事でも位置と働きを詳しく書いています。

参照)胃の位置を図で解説!こんな機能と働きがあります。

 

肝臓の位置

肝臓【かんぞう】は右のわき腹、肋骨の辺りにあります。

内臓の位置 図 肝臓

骨格を外すと下図のようになっています。

内臓の場所 図 肝臓

肝臓は内臓の中でも最大の臓器です。

1.5㎏ほどの重さがあり、その機能は500以上あります。

解毒代謝栄養素の貯蔵などその働きは多岐にわたります。

 

重要な臓器であるとともに、強靭な臓器でもあるのが肝臓です。

肝臓は全体の70%が失われても機能し、なおかつ再生能力も備えています。

 

肝臓については、こちらの記事でも位置と働きについて詳しく書いています。

参照)肝臓の位置と図を解説!こんな機能と働きがあります。

 

胆のうの位置

胆のう【たんのう】は肝臓の下に位置しています。

肝臓の下にある緑色の袋状のものが胆のうです。

内臓 位置 図 胆のう

胆のうは胆道と呼ばれる管を通して肝臓や膵臓とつながっています。

胆道は部位別に名前が細かく別れています。

胆のうの主な役割は肝臓から排出される胆汁を貯めておくことです。

胆汁は食べ物に含まれる脂肪を乳化といって、吸収できる状態にする働きがあります。

ですから、脂肪ぶんのある食べ物を食べると胆汁が分泌されます。

このとき消化酵素を多く含む膵液とも胆道を通じて混ざり合わさり、十二指腸の大十二指腸乳頭(ファーター乳頭)から分泌されます。

 

胆のうについては、こちらの記事でも位置と働きについて詳しく書いています。

参照)胆のうの位置を図を解剖図で解説!

 

膵臓の位置

膵臓は他の内臓と比べて、背中側に位置しています。

内臓の位置 図 膵臓

癌に侵されると外科手術がしにくい位置であるため、予後不良になることがあるのが特徴です。

 

膵臓は高性能の消化液を分泌する臓器です。

その消化液は膵液と呼ばれ、十二指腸で分泌されタンパク質、脂肪、糖質を全て分解できるのです。

 

また生活習慣病である糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンが出にくくなったり、効きが悪くなることによって起こる病気です。

 

膵臓の位置や機能については、こちらの記事でより詳しく解説しています。

参照)膵臓の位置を図で解説!内外分泌に重要な臓器

 

腎臓の位置

腎臓【じんぞう】はへそよりも上に、左右一対で位置しています。

内臓 位置 図 腎臓

左側に比べて、右側の方がやや下に位置しているのは、右側に肝臓があるためです。

 

腎臓は血液中の有害物を尿として排出したり、水分量をコントロールすることで血圧の調節もします。

肝臓と腎臓はともに毒を分解したり、排泄したりして体に欠かせない重要な臓器です。

 

ちなみに現代人にとって毒というと、食品添加物や野菜などにかかっている農薬も含まれます。

肝臓や腎臓を労わるためには、食べ物も見直す必要がありそうですね。

 

腎臓については、こちらもご覧ください。

参照)腎臓の位置を図で解説!こんな働き機能があります。

 

脾臓の位置

脾臓【ひぞう】は左の肋骨下にあり、握りこぶし程度の大きさがあります。

内臓 位置 図 脾臓

骨格を外すとこのように見えます。

内臓の場所 図 脾臓

健康な状態の脾臓は、スポンジのように柔らかい臓器です。

脾臓には白脾髄赤脾髄という組織があります。

白脾髄は、病原菌などを退治するリンパ球を作り、免疫の働きを高めています。

赤脾髄にも、免疫系の働きがありますが、それに加えて古くなった赤血球を集めて、分解する働きがあります。

つまり、血液をきれいにする働きがあるということです。

さらに赤脾髄には、血液の成分をためておく機能もあります。

普段、意識されることの少ない臓器ですが、重要な機能がある臓器です。

 

脾臓の位置や機能は、こちらの記事でより詳しく解説しています。

参照)脾臓の位置や機能を解説!脾臓で血液のクリーニング!

 

小腸の位置

消化した栄養素を吸収するのが小腸【しょうちょう】の役割です。

つまり、腸が健康でなければ、いくら食べ物を食べても、消化しても、身体は栄養を取り込むことができないということです。

腸が健康であってこそ、全身の健康や命を繋ぐことができているのです。

まさに、小腸は命の中心ということができます。

 

小腸の位置ですが、内臓の中でも下方に位置して、6~7mほどの筒状になっています。

内臓の位置 図 小腸

中は多数の”ひだ”に覆われています。

この”ひだ”は、表面積を増やすための工夫です。

すべてのひだを広げると、テニスコート1面分の広さになると言われています。

表面積を大きくすることで、少しでも多くの栄養素を吸収するための工夫なのです。

 

小腸は3つの部位に分けることができます。

十二指腸【じゅうにしちょう】、空腸【くうちょう】、回腸【かいちょう】です。

それぞれ画像で見てみましょう。

まずは十二指腸です。黄色く着色されているところが十二指腸です。

赤丸はトライツ靭帯です。

トライツ靭帯より口側が十二指腸、肛門側が空腸となります。

内臓 位置 図 十二指腸 トライツ靭帯

 

続いて空腸です。黄色く着色されているところが空腸です。

内臓 位置 解剖図 空腸

続いて回腸です。黄色く着色されているところが回腸です。

内臓 位置 解剖図 回腸

回腸から大腸へとつながっていきます。

 

小腸については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

参照)小腸の位置や機能を解説!

 

大腸の位置

数々の内臓の一番最後に位置するのが大腸です。

大腸は小腸の周りをぐるっと囲むように位置します。

内臓の位置 図 大腸

大腸は小腸で栄養を吸収された残りカスから、水分を吸収しながら便をつくる臓器です。

長さは1.5〜1.6m程度です。

体への重要な働きとして、大腸内には約600~1000兆匹もの腸内細菌がいます。

近年の研究でこの腸内細菌が、人の健康に大きくかかわっているということが明らかになりつつあります。

腸内細菌の種類によって、宿主の性格まで変化してしまうということも分かっており、その影響は計り知れないものがあります。

 

大腸は盲腸【もうちょう】、上行結腸【じょうこうけっちょう】、横行結腸【おうこうけっちょう】、下行結腸【かこうけっちょう】、S状結腸【えすじょうけっちょう】、直腸【ちょくちょう】に分けられます。

内臓 位置 解剖図 大腸部位名 

 

大腸については、こちらの記事でより詳しく解説しています。

参照)大腸の位置や機能を解説!

 

まとめ

各内臓の位置関係について、図を交えながらお伝えしてきました。

内臓の場所はなんとなーくは分かっていても、あやふやになっていることが多いと思います。

「でも、そんなこと知らなくても困らないし」と思っている人も多いかもしれません。

確かに内臓の位置をはっきりと知らなくても、日常生活で問題はないです。

しかし位置関係を知っておくと、お腹が痛くなったときにどこの臓器が痛んでるのか見当がついたり、内臓の位置も理由があってそこにある、ということが理解できます。

健康な身体を作るのは内臓ですので、これをきっかけにして内臓に気をかけた生活を送ってみてはいかがでしょうか。

内臓は、冷えすぎるとその働きが落ちますので、冷たい飲み物の摂取を控えて、温かいものを意識的に摂るようにすると内臓の負担を和らげることができます。

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